投稿者アーカイブ:岡本全勝
自治体の商工費・労働費
少し古くなりましたが、月刊『地方財政』(地方財務協会)2007年12月号に、武田公子金沢大学教授の「貧困との闘いと地方財政」が載っていました。先生は、自治体の商工費と労働費の支出割合の低さを、ヨーロッパと比較しておられます。外国との単純比較は避けなければならないと、留保しておられますが。
私も長年、地方財政や予算査定に携わっていて、商工費は中小企業への補助金、労働費は失業対策がなくなってからはほとんど内容がないと、理解していました。自治体の出番はないものだと。
しかし、先生が紹介しておられるように、職業訓練、問題を抱えた人へのカウンセリング支援、雇用機会の創出、失業者を雇用した企業への補助、コミュニティビジネス振興など、自治体が取り組むことができることは多いのです。
これまでは企業が雇用の場をつくってくれたので、自治体はこの分野に力を入れる必要はなかったのです。かつての失業対策事業が自立に結びつかず弊害が多かったこと、労働行政を国が独占して地方団体の出番がなかったことも、原因でしょう。企業が海外に流出して、この分野の政策の重要性が見えてきました。
働く場をつくること、困難を抱えている人の自立を支援することは、自治体の大きな責務です。モノをつくるより、もっと重要なことです。そして、はるかに少ないお金でできます。
東京から見える富士山
今日の東京は、春を感じさせるよい天気でした。日が暮れるのも、遅くなりましたね。夕方5時半は、先日までだと真っ暗でしたが、今は明るいです。
朝の通勤の際に、中央線の電車の窓から、富士山がよく見えました。雪をかぶって、きれいです。結構、大きく見えます。高架部分で周りに建物がない区間だけですが。
富士山が見えるのは、冬の朝、空気が澄んでいるときで、昼からは、もやがかかって、見えなくなるのだそうです。
消防大学校の屋上からも、富士山が見えます。昔は、学校の周辺で少し高いところ(畑の斜面を下る道路)では、どこでもよく見えたそうです。最近は、大学校の周りも、建物が増えました。高い建物の上からでないと、見えないようです。
日本はどこへ行くのか・その7
新任消防学校教官科
今日は、新任教官科で講話をしました。各県と大きな政令市には、消防学校があります。各市町村の消防職員が、研修を受けます。特に新規採用職員は、半年間入校して、消防職員の基礎をたたき込まれます。全寮制、平日外出禁止、もちろん禁酒です。このほかに、幹部研修や専科研修があります。
その消防学校の教官になる人たちは、ほとんどが市町村消防職員です。先輩が、後輩を教えるのです。知識のほかに、技能も教える必要があります。そして態度も。その教官になる人たちを、消防大学校で研修するのです。
私も、若い時から何度も人前でしゃべってきましたが、何度やっても難しいですね。熱意だけでは、うまく内容は伝わりません。技法・テクニックが必要です。一方、熱意は、すぐに学生に伝わります。正確には、「熱意がないこと」は、すぐに学生に伝わります。毎回、毎日が、全人格的勝負です。