投稿者アーカイブ:岡本全勝

朝日新聞の記事取り消しとお詫び

2014年9月13日   岡本全勝

9月11日夜に、朝日新聞社社長が、「吉田調書」記事を取り消し、謝罪しました。あわせて、慰安婦をめぐる記事撤回の遅れを謝罪しました。
部下が失敗した場合の上司のお詫び、組織が失敗をした場合の責任者の任務について、私もたくさん経験しています。このページお読みの方は、ご承知のとおりです(仕事の仕方3)。今回の朝日新聞の対応についても、考えることがありますが、それはまたの機会にして。少し違った観点から、述べておきましょう。
12日の朝日朝刊を見て、「天声人語」に違和感を感じました。天声人語は、1面下に載っている、朝日新聞の看板コラムです。その日の1面は、全面が記事の取り消しとお詫びの記事でした。ところが、天声人語は、沖縄の知事選挙についてでした。この取り合わせに、疑問を持ったのです。私が紙面編集責任者なら、このテーマでは載せなかったでしょう。
9月12日の紙面は、朝日新聞が続く限り、あるいは日本の新聞報道の歴史において、長く引用されるでしょう。いささか場違いなコラムとして残ることになります。翌13日の天声人語は、「痛恨事からの出直し」でしたが。
次に、12日の午後に、朝日新聞の紙面の議論に及んだ際に、ある人が「今朝の朝日新聞って、社説はどう書いていたっけ?」と質問しました。別の人が「そういえば、気がつかなかった。でも、1面の左半分が社長のお詫びだったから、あれこそが社説でしょう」と答えました。
気になって後で確認したら、実は社説は載っているのです。16ページに、シリア空爆と法科大学院についてです。これも、どうかと思いました。13日の社説は、「論じることの原点を心に刻んで」でした。
今回の検証とお詫びは、朝日新聞社にとっては大事件です。当日夜の紙面作りでは、大変なエネルギーと作業が必要だったと思います。しかし、この2つの文章を見ると、社としての方針徹底、あるいは社員全員に問題意識が行き渡っているのか。いささか疑問になります。

今日は金曜日

2014年9月12日   岡本全勝

今日は金曜日。今週も怒濤の1週間が終わりました。15分残業をして、17時半には出かけようとしているのに(私は霞が関では珍しく、8:30~17:15を勤務時間にしています)。締め切り間際になって、次々と「ちょっと良いですか」という、部下の仕事攻撃に遭いました。どうせ、そんなことになるだろうと予想して、予定の業務をどんどん前倒しに進めたのですが。
大切な人を待たせるわけにはいかないので、打ち切って出発。「後は、明日出勤して手を入れて、あんたの椅子の上に置いておくわ」と振り切りました。で、明日に続く・・。それでも、昨日も今日も、携帯電話や携帯メールが、次の席まで追いかけてきます。

奇妙な漢字

2014年9月12日   岡本全勝

東京大学出版会のPR誌『UP』2014年9月号、大西克也教授の「屈原との筆談」から。
先生のゼミ「戦国楚系文字研究」で勉強すると、あの世に行って屈原と筆談ができるのだそうです。屈原は、中国戦国時代の政治家です。紀元前300年頃ですから、今から2,300年前の人です。『楚辞』に収められた「離騒」が有名です(横山大観の絵「屈原」も印象的です。厳島神社が所蔵しているとのことですが、インターネットでは良い写真が見つかりませんでした)。
筆談ができるかどうかは、本文を読んでいただくとして。紹介したいのは、その文章に添えられている写真です。戦国時代の楚の国で使われていた文字(漢字)ですが、何とも奇妙な文字が並んでいます。その後、秦の始皇帝によって文字が統一され、滅ぼされた文字です。ご関心ある方は、ご覧ください。

西尾勝先生の時代の証言者

2014年9月11日   岡本全勝

読売新聞連載「時代の証言者」は、9月11日から、西尾勝先生の「地方分権の夢」が始まりました。先生が参画された分権改革が、どのように進み、どこが進まなかったかは、この連載をお読みいただきましょう。
元自治省の役人としては、いろいろと思い返すことがあります。このホームページでも、分権改革三位一体改革を「同時中継」しました。三位一体改革については、いくつか文章を書きました。また、雑誌に連載もしました「進む三位一体改革」「続・進む三位一体改革」。一冊の本にしておかないと、残りませんね。反省。
西尾勝先生から、「必要があって、岡本君が書いた『進む三位一体改革』を読んだけど、やたらと長かったね」とのおしかりをいただいたことも、懐かしい思い出です(2007年6月1日の記事)。
社会を動かす、改革を進めるには、アイデア、担ぐ人(研究者、官僚、マスコミ、政治家)、そして世論の後押しや時代背景など、さまざまな要素と人が必要だと学びました。社会改革や行政改革を、一つのプロジェクト(企画)として組み立てる(見る)ことも、学びました。官僚は、その「職人」であるべきです。
全てが実現したわけではありませんが、戦後半世紀動かなかった分権改革が進んだことは、すばらしいことだと思います。残念ながら、その後、大きな動きは止まってしまったようです。もう一度動かすには、さまざまな仕掛けと、大きなエネルギーが必要でしょう。

経団連との意見交換

2014年9月11日   岡本全勝

今日は早朝から、経団連で、復興大臣と経団連会長らとの意見交換会でした(NHKニュース産経新聞)。このページでも書いているように、被災地では、インフラ復旧だけでは、暮らしは戻りません。産業と生業の復興が不可欠です。国としてはいろいろと支援しますが、民間企業の努力と支援が必要です。それをお願いしました。
榊原経団連会長には、就任早々、被災地を視察していただき、私もご案内をさせてもらいました(7月8日の記事)。今日も1時間みっちり、被災地での産業復興について、身のある意見交換でした。それぞれからいくつかの提案があり、これから事務方同士で進めることになりました。
また経団連では、10月3日に、被災地の物産を販売する「被災地応援マルシェ」を、大手町の会館で開催してくださいます。ありがとうございます。