法律ができるまで4

4月以降
4月に入って衆議院では、年金法を巡る問題で民主党が審議を拒否しました。その結果、今週の6日の衆議院総務委員会は、与党と共産党のみで電波法の改正を審議しました。与党の質問だけ行いました。7日夕方に正常化したので、13日に残りの審議をすることになりました。一方、参議院は、通常の審議でした。8日に消防法改正案が総務委員会を通過し、9日に本会議で可決されました。来週は、地方公務員の任期付き任用法改正案を審議する予定です。
地方税財政関係法が成立しても、国会・総務省はその他の法案成立に汗をかいています。3月中は、予算と予算関連法案の審議ですから、まず衆議院そして参議院の順に審議が進みます。しかし4月になると、衆議院と参議院それぞれで、別の法案を審議するので、時間(と大臣)の取り合いになります。それぞれの本会議とそれぞれの総務委員会の、時間の調整が大変なのです。それに、火曜日と金曜日は閣議があり、その時間の調整も必要になります。(4月9日)
13日は、午前中は衆議院総務委員会で電波法改正の質疑採決、その後、参議院総務委員会で任期付き任用法改正の提案理由説明、引き続き衆議院本会議で国民保護法案の趣旨説明と質疑がありました。国民保護法制は、消防や地方団体が主役なので、総務大臣の出番も多いです。それで、大臣はずっと出ずっぱり=休憩・昼ご飯抜きでした。私は、大臣が本会議に出ておられるのをTVで見ながら、弁当を食べました。申し訳ないと思いつつ、朝7時半から大臣にレクチャーをしたら、お腹が空いて・・。(4月13日)
16日には、参議院本会議で「地方公務員の任期付き任用法改正」が、衆議院本会議で「電波法改正」が可決されました。来週は、それぞれの委員会で、次の法案の審議に入ります。また、衆議院事態特別委員会では、国民保護法案が審議されています。14日には、久しぶりに「党首討論」も行われました。もっとも、年金法改正をめぐって16日夕刻、与野党が「激突」したので、来週の審議がどのようになるのか心配です。(4月17日)
【市町村合併特例法】
国会の方は、火曜日に正常化し、衆議院総務委員会では「市町村合併関係3法」の審議が続いています。合併推進関係者の方には、近く掲載される委員会議事録をご覧いただきたいと思います。参議院総務委員会では「国家公務員総定員法改正」が可決されました。国家公務員総数は、独立法人化等で、大幅に減っています。(4月22日)
今日の衆議院総務委員会と本会議で、合併3法が可決されました。議論のポイントは、地方行政2へ。(4月27日)
今日は、衆議院総務委員会で「地方公務員共済法改正」が審議可決されました。内容は、①厚生年金等と同様の給付と負担の見直しのほか、②国家公務員共済との財政の一元化、③市町村共済の事務の一元化です。案外知られていませんが、重要な改正です。(5月20日)
18日、参議院総務委員会で合併3法案が審議、可決されました。今日の本会議で、成立しました。市町村合併関係が主な内容ですが、地域自治組織など新しい仕組みも導入されています。(5月19日)
今日は、衆議院総務委員会で「消防法等改正」が可決されました。昨年相次いだ、石油タンク・タイヤ工場・ごみ発電所の火災対策や住宅への火災報知器設置を内容としています。明日からは、参議院で国民保護法制の審議が始まります。(5月25日)
今日は、衆議院総務委員会で、「国家公務員総定員法改正」と「地方公務員任期付き任用法」が可決されました。3日の本会議で成立する予定です。総務省提出法案としては、残っているのは、参議院での「地方公務員共済法改正」だけになりました。この他、わが省関係では、国民保護法制もあります。(6月1日)
今日、参議院総務委員会での質疑採決の後、本会議で「地方公務員共済法改正」が成立しました。これで、総務省提出法案はすべて成立しました。わが省関係では、国民保護法も成立しました。(6月14日)
【国会閉幕】
今日、159回国会が閉会しました。総務省提出案件(法律13本、承認案件1件)は、すべて成立しました。関係者のみなさん、ありがとうございました。(6月16日)