消防大学校で家を燃やす

今日は、消防大学校で、家を燃やしました!!!。
火災調査科が、火災原因調査の実習をします。そのために、模擬の家屋を燃やすのです。コンクリートでできた、巨大な体育館のような実験棟があり、その中で燃やします。
「電気製品などから、出火した」という想定です。8畳ほどの家を造り、家具や衣類、電気製品などを入れて、本当の住居のようにします。結構、本格的な家です。そして、教官が「原因を仕組んで」、出火させるのです。
しばらくすると出火し、煙もすごくなり、あっという間に火が回ります。私たちは、最初は近くで見ていますが、そのうちに危なくなるので、観察できる部屋からガラス越しで、見ています。それでも、結構な熱さです。
実験棟には、天井に家庭の台所にあるガスレンジのフードのお化けみたいなのがついていて、煙をきれいにする装置もあります。
屋根まで火が回った段階で、学生(各地から入校している消防職員)が入ってきて、消火します。消火はお手のものです。しかし、学生たちには、発火の段階を見せないのです。ここがミソですね。
消火した家の残骸は、外へ運び出します。運び出しやすいように、模擬家屋は台車の上に乗っています。そして、学生たちが、残骸から灰をかき出して、原因を探すのです。
今日は、合計4棟の家を燃やしました。私は解説付きで見ていましたから、原因はわかっています。でも、学生たちは、灰の中から、原因を特定するのです。たばこの吸い殻なのか、電機製品なのか、電気の配線なのか???? 推理小説、刑事コロンボみたいですね。たいしたものです。