マレーシア国政府行政官研修

今日9月18日は、国際協力機構の依頼で、マレーシア国政府行政官研修の講師に行ってきました。この研修は、1981年、当時のマハティール首相が「ルックイースト」を唱え、日本を手本に近代化を進めました。その協力の一つとして始まったようです。15人の行政官が3週間にわたって、日本の行政などを学びます。

もっとも、マレーシアは急速に経済発展して、すでに1人当たり国民所得は1万4千ドルだそうです。
「もう、日本に学ぶことはないでしょう」と言うと、「いえいえ、まだあります」との答え。「東京は暑いですか」と聞くと、「マレーシアより暑い」と言われました。「今週末から涼しくなる予報です」と答えておきました。

私の講義は、日本の近代化と行政の役割です。「マレーシアと比べながら、聞いてください」とお願いしました。日本に来るのが初めての人も多く「座学も良いですが、外に出て日本を見てください」と助言しました。
田植え機の写真を見て「クボタ」と声が上がります。産業立地の話になり、トヨタやパナソニックを出すと、「ホンダ」など次々に聞かれます。
例によって、鋭い質問がたくさん出ました。日本の外国人労働者受け入れと移民政策、国民倫理、いくつかの産業分野で中国に負けていないか、などなど。最後は時間切れになりました。

日本語がけっこうできる方もおられます。最後に記念撮影を求められ、真ん中に立とうとしたら、日本語で「ボウシ」と帽子をかぶることを要求されました(笑い)。真面目でない方の写真を載せておきます。