3月12日の読売新聞解説欄に「「憧れの東京」に異変?」が載っていました
・・・そろそろ桜の便りが届く季節だ。新生活を始める若者の中には進学のため期待と不安を胸に上京する人もいるだろう。かつては地方から東京に行き、立身出世や自己実現を図るというのがロールモデルの一つとなっていたが、近年は首都圏の大学に通う地方出身者の割合が減っている。上京への憧れは薄れつつあるのか・・・
夏目漱石の「三四郎」は、約百年前に九州から東京帝国大学へ、小生は約50年前に奈良の明日香村から東大へ。東京に向かいました。50年前は現在と比べ、奈良から東京は遠く、また大学も「遠いところ」にありました。百年前は、なおさらです。
記事では、文部科学省の統計で、首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県)にある大学の新入生のうち、首都圏以外の高校出身者は1973年度に50.3%を占めたが、2023年度は32.6%まで減ったとのことです。
生活費が高額になったことを、理由の一つに挙げています。
そのほかに、地方にも大学がたくさんできたこと、かつては大学進学は一部の人に限られていたこと、そして日本の人口の東京集中もあるでしょう。人口の3割が東京圏ですから、地方出身者が減ります。