このホームページでも、時々指摘しています。学童保育の必要性です。
保護者が働いている子供、特に低学年の児童にとっては、学校が終わった後、親が帰ってくるまでの居場所が必要です。保育園と同じです。新型コロナウイルス感染症拡大初期に、全国の学校を一斉休校したことがありました。学校とともに学童保育がないと、親は働きに行くことができません。
9月5日の朝日新聞に「「#学童落ちた」放課後どうすれば 待機児童1.6万人、受け皿整備追いつかず」が載っていました。
・・・「#学童落ちた」。この春、SNSにそんな投稿が相次ぎました。小学生の子どもを放課後児童クラブ(学童保育)に預けられなかった人の嘆きの声です。共働きの広がりで学童の利用希望者が増えているのに対し、受け皿の整備が追いついていない実態があります。
宮城県内の男性(40)に3月下旬、役所から茶色い封筒が届いた。入っていたのは、小学4年になる長男の学童保育の「落選通知書」だった。
「まさか落ちるとは」
それまで3年間通った学童に、翌月から行くことができなくなった。
男性は短大の教員で、帰宅は午後7時ごろ。妻もフルタイムの保育士で、6時ごろに帰宅して次男と三男を保育園に迎えに行く。男性の母親も同居しているが、平日はパートで働いていて帰宅は6時半ごろが多い。
「なんとか長男の居場所を確保しないと」
塾に週1回通っているほか、男性の母親に2週間に1回、ママ友に月1回見てもらえることになったが、週3~4日は自宅で一人で過ごすことになった。
長男が心配でGPS付きのスマートフォンを持たせたところ、男性の仕事中に「一人で不安」「寂しい」といった電話がくるようになった・・・
8月25日の朝日新聞オピニオン欄には、海津敦子さんの「障害児「中1の壁」 親の就労、社会で支えて」が載っていました。
・・・障害のある子を持つ働く親にとって、放課後、安全に過ごせる場所をどう確保するかは切実な問題です。
「放課後児童クラブ」に在籍する児童の多くは小学3年生までですが、特別な支援や配慮が必要な場合は6年生まで利用することができ、多くの障害児が対象になっています。親にとってこれは、子育てと仕事を両立させるための「命綱」です。
しかし、中学生になると、障害児の居場所はなくなります。「中1の壁」と言われている問題です・・・