上に立つ人ほど、部下に厳しく当たらない、おおらかであるようです。もちろん例外もありますが。生まれながらに、おおらかな人もいます、他方で、努力して身につける人もいます。なぜか。考えてみました。いくつか理由が思い当たります。
1 そのような人が出世するという「結果論」
2 さまざまな経験をして、おおらかになるという「経験説」
3 忙しくて、細かいことを言っておられないという「多忙説」
4 部下に厳しく当たっても見込みがないという「達観説」
3の多忙説は、説明が必要でしょう。上に行くほど、たくさんの仕事、たくさんの悩み事を抱えて、小さなことにかまっていられなくなります。すると、部下の言動が気にはなるのですが、かまわずに、ほかの重要なことに時間を割くのです。その判断ができず、細かいことに力を入れる上司もいます。忙しいので、逆に部下を感情のはけ口にする上司もいます。よい上司にはなれませんね。
4の達観説は、実は冷酷です。「この職員は何を言っても無駄だ」と、部下を見限るのです。