今日は夕方から、復興支援に取り組んでくれている、あるNPOの職員40人との意見交換会でした。
私は、NPOが、これからの日本を変えてくれると期待しています。『新地方自治入門』第8章、『被災地から見える「町とは何か」』など。彼らと彼女たちに期待を込めて、どのようにして日本を変えるかを、しゃべってきました。
被災地の復興は、行政にとっても社会のあり方を考えるにしても、貴重な場です。千年に一度の災害なのですから、「前例がありません」は通じません。通達をいくら出しても、予算をいくらつけても、現地で効果が出なければ、していないと同じです。そして、町の暮らしを再建するには、行政の力だけではできません。
明治以来150年、行政と企業が、豊かになるために欧米を追いかけた「日本モデル」は大成功しました。しかし、その役割は終わりました。次の社会は、行政と企業と並んで、NPOなど非営利の中間団体が、大きな担い手になると思います。大げさに言えば、被災地でのNPOの挑戦は、日本社会改革への挑戦でもあります。もちろん、日本にしみこんだ意識や社会の仕組みを変えようというのですから、そう簡単には進みません。
今日のメンバーは、大企業を辞めてきた人など、志の高い人たちです。話が通じるので、どんどん自説を述べ、さらに脱線しました(反省)。質問も、高度なものばかり。楽しかったです。でも、私のこれまでのいろいろな経験を、少しでも伝えたかったのです。