東京大学出版会のPR誌『UP』2014年9月号、大西克也教授の「屈原との筆談」から。
先生のゼミ「戦国楚系文字研究」で勉強すると、あの世に行って屈原と筆談ができるのだそうです。屈原は、中国戦国時代の政治家です。紀元前300年頃ですから、今から2,300年前の人です。『楚辞』に収められた「離騒」が有名です(横山大観の絵「屈原」も印象的です。厳島神社が所蔵しているとのことですが、インターネットでは良い写真が見つかりませんでした)。
筆談ができるかどうかは、本文を読んでいただくとして。紹介したいのは、その文章に添えられている写真です。戦国時代の楚の国で使われていた文字(漢字)ですが、何とも奇妙な文字が並んでいます。その後、秦の始皇帝によって文字が統一され、滅ぼされた文字です。ご関心ある方は、ご覧ください。