月別アーカイブ:2025年9月

買い物で磨かれる自分らしいセンス

2025年9月28日   岡本全勝

日経新聞折り込み広告誌「THE NIKKEI MAGAZINE」9月21日号、松浦弥太郎さんの連載「日々是見聞録」は「買い物で磨かれる自分らしいセンス」でした。

・・・買い物は、ただ欲しい物を手に入れるための行為ではない。むしろ、自分の心と向き合う、小さな修行のようなものだと思っている。
品物を前にするとき、必ず「どちらにしようか」「どうしようか」と迷う。色や形、値段や使い心地。どれを選ぶか、その一つひとつの判断に、自分の価値観すなわちセンスが問われる。
とすると、買い物とは、実は自分の「好み」や「美意識」を一つひとつ確かめる作業ではなかろうか。
とくに洋服やアクセサリーを選ぶとき、それははっきりと表れる・・・

・・・小さな決断の積み重ねは、着こなしという経験を得て、やがて自分自身の雰囲気や佇まいをつくっていく。
もちろん、悩んで買った服がほとんど出番を得ずにクローゼットの奥で眠ってしまうこともある。しかし、その後悔もまた大切な学びになる・・・成功と失敗を繰り返すうちに、少しずつ目が磨かれ、ものを選ぶ力が養われていく。

だからこそ、もし買い物をまったくしなくなったなら、その瞬間から、美意識の成長は止まってしまうのかもしれない。新しい色や形に触れることも、自分を試す機会もなくなり、感性の扉は少しずつ閉じていくだろう。そう、買い物は浪費ではなく、自分の中のセンスという感覚を耕す行為なのだ。

センスのよい人とは、生まれつき特別な感覚を持っている人ではなく、選んで買うという、ある種の修行を繰り返し、自分の目と心を磨き続けている人だと思う。
今日、何を買うか。その小さな選択の積み重ねが、やがて「自分らしさ」というかけがえのないセンスを育て、人生を少しずつ美しくしていくのだ。
そして買い物とは自分を知るための学びという名の営みである・・・

まだまだ元気な蚊

2025年9月27日   岡本全勝

もう9月も終わりというのに、蚊が元気です。約25~30℃の気温を好むとのことですから、まだ活動するのでしょう。
孫と公園に行く時は、長袖長ズボンで、虫除けスプレーもかけていきます。それでも、孫の額に止まります。そっと叩くのですが、孫はびっくり。若いお父さんたちは半袖半ズボンで、「また刺された」とぼやいておられます。

26日午後、東大駒場第2キャンパスの会議室には、3匹いました。1匹は若い研究者が刺され、彼が叩き潰しました。もう1匹は、私のズボンの上から刺していました。気がついて、叩きました。もう1匹は、みんなの追跡にもかかわらず、逃げました。
家に帰ってこのホームページを加筆していたら、手首にかゆみを感じました。なんと、そんなところに止まって刺しているのです。これも叩くのに成功。血をよく吸っていました。

我が家は網戸にしてあって、蚊が入ってこないはずですが、なぜかいます。ご近所では、玄関で蚊取り線香を焚いているおうちもあります。玄関で、蚊が待ち受けているのでしょうか。
子どもの頃の家は開放的で、蚊取り線香と蚊帳が必需品でした。そういえば、はえ取り紙(天井からつるす粘着剤のついたリボン)と殺虫剤もありましたね。
かつての蚊は、ヒトスジシマカが多かったように記憶しています。今の東京で刺される蚊は、もっと小さくて黒いです。何という種類でしょうか。小さくても、かゆみはきついです。ムヒが効きます。

福島県飯舘村で稲刈り

2025年9月27日   岡本全勝

9月25日の日経新聞夕刊が「原発事故後初のコメ出荷へ 福島・飯舘村で稲刈り」を伝えていました。NHK福島も

・・・東京電力福島第1原発事故による避難指示が解除された飯舘村長泥地区の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の田んぼで24日、地区住民らが稲刈りをした。収穫したコメは全量全袋検査で放射性セシウム濃度が食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回れば、原発事故後初めて市場に出荷される。長泥地区産のコメの流通は15年ぶりとなる。
長泥地区では、復興拠点の避難指示が解除された2023年から、コメの出荷制限解除に向けた試験栽培と実証栽培が行われた。収穫したコメは出荷せず、放射性物質濃度を測定した後に廃棄された。2年間の栽培で安全性に問題がないことが確認されたため、県と村の管理計画に基づき、今年から出荷を見込んだ稲作が可能となり、5月に営農が再開された・・・地元の福島民友新聞

長泥地区は、私も何度も足を運んで、思い入れのある地区です。地元の住民や当時の村長の思いがあり、意向を聞きながら復興を進めました。農家にとっても地域にとっても、米が作れることが一つの目標です。
地区では、放射能濃度が低い除去土壌を埋め、その上に覆土して農地を造成する事業もしています。今回は別の地区のようです「除去土壌の復興再生利用

サヘル諸国地方行政能力向上研修

2025年9月26日   岡本全勝

今日9月26日は、国際協力機構の依頼で、「サヘル諸国・周辺国における地方行政能力強化による政府と住民間の信頼醸成」研修の講師に行ってきました。
参加者は、ブルキナファソ、チャド、モーリタニア、マリ、コートジボワールから11人でした。9月17日から広島市で研修を受け、東京に移動して、30日に帰国します。

私の担当は、「日本の発展を支えた行政機構」です。この講義は、最近しばしばやっているので、それを基に資料を改編し、話す内容の重点も変えています。この内容を理解してもらうことも重要ですが、日本を好きになってもらうこと、「我が国も日本のように発展しよう」と思っていただくことも重要です。
フランス語の通訳です。言葉より、写真や図が伝わりますね。
今回も参加者の関心事項に適合したようで、喜んでもらえました。たくさんの質問が出て、時間を超過しました。

「日本とお国とでは、どちらが暑いですか」と質問したら、「気温はアフリカの方が高いけど、日本の方が暑い」とのことでした。湿度が高いことが、きついようです。

不測の事態の訓練

2025年9月26日   岡本全勝

日経新聞「私の履歴書」、9月は宇宙飛行士の向井千秋さんです。11日の「搭乗決定」に、次のような話が書かれています。
選ばれた有能な宇宙飛行士でも、このように訓練します。「火事場の馬鹿力」という表現もありますが、通常の人は異常事態が起きた場合に、想定したこと、訓練したことしか実行できません。いえ、訓練したこともできないのです。東京電力福島第一原発事故も、そうでした。

・・・訓練は大変でしょうとよく聞かれるが、このミッションではこういう実験をやると決まっていて、訓練の手順も決まっている。何回か訓練するとできることをやっていて、一歩一歩やっていって気がつくと打ちあげ当日になっている。NASAではそうした仕組みがしっかりできていて「すごい」と感心した。

大変なのは計画通りに行かないときだ。予定が狂ったときにどう対応するかが訓練のキモで、考えられる限りの異常事態を想定して対応する訓練を繰り返した。訓練の途中で不測の事態が発生したことを知らせる「グリーンカード」が差し入れられると、時間内に対策をとらねばならない。

例えばショウジョウバエ10匹を使う実験の訓練で「容器を開けると3匹しかはいっていない」といったカードが差し入れられる。真剣にやっているので実際の事故か訓練かの区別がつかなくなるほどで、訓練が終わるとぐったりしてしまった。打ちあげ前の2年間はこうした訓練をぶっ続けでやった・・・