月別アーカイブ:2025年8月

森友文書、財務省の改ざん

2025年8月19日   岡本全勝

8月4日の朝日新聞「改ざん、日曜のメールから 森友文書、3回目開示へ」から。

・・・そのメールが届いたのは日曜日の夕方だった。
「今後開示請求があった際のことを踏まえると、現時点で削除した方が良いと思われる箇所があります」
送信は2017年2月26日午後3時48分、重要度は「高」。件名には「【重要・作業依頼】」とあった。東京・霞が関の財務省理財局の職員から、大阪市の近畿財務局(近財)の課長らにあてたメッセージだった。
国会ではこの時期、学校法人・森友学園(大阪市)への国有地払い下げが問題となっていた。大幅に値引きして売られ、建設予定の小学校の名誉校長に安倍晋三首相(当時)の妻、昭恵氏が就いていたことが疑惑を呼んだ。理財局は国有地の管理を担当し、近財が現場対応にあたっていた。

理財局のメールは、森友問題の決裁文書の改ざんを近財に指示するものだった。
日曜日の夕刻、近財の職員らは急きょ登庁し、作業にあたった。理財局からはその後も、改ざんする文書名と箇所を具体的に指示するメールなどが相次いで届く。
翌27日午後6時15分、近財側は理財局職員2人にメールを送った。
「ご指示に従い、内容を確認して、大幅にカットさせていただきました」

その後も理財局の指示は止まらず、改ざんの作業は続いた。改ざんを強いられ、発覚した18年3月に自死した近財職員の赤木俊夫さんが残した文書には、近財側の抵抗の跡が残る。
「既に意思決定した調書を修正することに疑問が残る」「現場の問題意識として既に決裁済の調書を修正することは問題があり行うべきではないと、本省審理室担当補佐に強く抗議した」・・・

少し古本を処分

2025年8月18日   岡本全勝

思っているほど本を読めないことを改めて認識して、きっしょを立てて(「思い立って」「これを機会に」という意味で、関西の言葉だそうです)、家の本を少し整理・廃棄しました。
それぞれに思い出があるのですが、もう読むこともないでしょう。ほかに読まなければならない本が、たくさんあります。私は仕事では判断は速いと言われているのですが、本を捨てることについては、優柔不断で思い切りの悪い奴です。いつも「やるぞ」と言い、何度も「やるぞ」と決めたのですが、実行に移せず。「いつかやる」は、「いつまでもやらない」ですね。

最近触ってない棚から本を下ろし、分別しました。まだ読めそうな本は段ボール箱に詰め、知人に送って処理してもらうこととしました。合計5箱。ここが味噌です。自分では思い入れがあって処分できないので、頼んでいるのです。もし役立つ本があれば再利用され、そうでない本(ほとんど)は捨てられるでしょう。
古い学術雑誌は、捨てる前に「ひょっとしたら」と知人の研究者に、「だれもいらないわな」と聞いたら、引き取ってくれました。肝冷斎の興味のありそうな本は、送りましょう。でも、彼の本の山を高くすることになりますね。嫌がらせかな。
しかし、これだけでは本棚の前後に詰め込んである(2列になっている、さらにその上に横積みしてある)のが、1列分4棚で減っただけで、削減効果は目に見えません。

気合いを入れて、一番上の棚に詰まっている新書に手をつけました。数えてみると、1列に約60冊並んでいます。前後2列、上下2段に詰め込んであります。合計240冊。脚立に上り、下で受けてくれる孫に手渡しして、廊下に下ろして選別。いくつか残して、捨てました。ここは棚が空いて、成果が見えます。棚板は約20年間の重みで、たわんでいました。
ただし、新書と文庫は、まだ別の棚に4段あります。しかもその棚には、1列で80冊ほど並んでいます。ということは、80冊×4列×4段あります。コツコツとよく読んだものです。
新書も含めて、捨てたのは合計5箱ほど。

翌日、宅急便に集配に来てもらいました。「また、明日もありますかね」と聞かれたので、再度挑戦。クロネコのお兄さんは、わかっていますねえ。感謝です。
で、違う棚に挑戦しました。その結果、詰めて送るのが2箱でき、ほかに約3箱分捨てました。前日の作業を含め、棚が4マスほどスカスカになりました。快挙です。作業の前後を写真に撮っておけば良かったのですが、恥ずかしいのでやめました。

目標は、書斎の床に積み上げてある「山脈」と、寝室の壁沿いの「万里の長城」を崩すことなのですが。まったく、行き着きません。でも、やれば少しは進むということが証明されました。今年の夏休みの快挙です。「それほどのものかい」と笑われそうです。
悪あがきの記録「本棚への収納」「書斎の整理」「本を捨てる、思い出を捨てる

学校現場、昭和のまま

2025年8月18日   岡本全勝

8月3日の朝日新聞に「子育て教員のリアル4」「管理職 代替見つからず現場頼み「昭和のよう」」が載っていました。
現場での変化・人不足を、個人の頑張りに頼って乗り越えようとするのは、旧軍隊や昭和の職場の特徴でした。そこにあるのは、現場任せ、現場の問題に気づかない、知らないふりを決め込む、管理者と中央機関の怠慢です。この現場任せ・精神力頼みは、一定の成果を上げますが、一時しのぎはできても、限界があり、永続はしません。

・・・子育てとの両立に悩む教員がいる一方で、校長ら管理職や教育委員会の職員も悩んでいる。
「内心は困る」。東京都内の公立中学校長の男性(53)は、教員の育児休業などで欠員が生じる事態をこう話す。
区の教育委員会に勤務していた2年前、ある小学校で、同じ時期に5人の教員が育休の取得を希望した。男性は、代理の講師を探したが、5人分を埋めることはできなかった。結局、時期がかぶらないよう順番に育休を取ることになった。男性は「余っている先生なんていない。誰かが欠けると回らない状況だ」。
校長となった今は、他校の代替の教員らの情報を仕入れ、任期が切れる前に水面下で声をかける。今年も冬ごろに産休に入る教員がいるため、代理の教員を探しているが、すでに1人には断られた。
男性は「人材を増やして『誰が抜けても大丈夫』という状況にしないといけない」と話す。ただ、教員を目指す学生は多くないし、学校に求められる仕事は減らない。学校内で欠員が出れば、ほかの教員で補うのが現状だ。「教員の熱量に頼った仕組みで、学校だけまだ昭和にいるようだ」・・・

・・・状況を変えようと働き方改革に取り組んできた人もいる。東京都内の小学校で校長を11年務め、今は再任用の教員として練馬区の小学校で働く吉川文章さん(63)だ。
20年以上教員として働いてきた。「(学校に)残ってなんぼの世界だった」。働き方を変えようと思ったのは、校長になってから。2018年ごろ、労働時間の長さから教員の「ブラックぶり」が話題となる一方で、仕事と私生活の両立を進める管理職であることを誓う「イクボス宣言」が自治体や企業などで出されていたのが、目にとまった。練馬区立北町西小の校長だった19年、「イクボス宣言」を出した。
宣言の内容はこうだ。「育児をしながら仕事をする職員を応援します」「病気でなければ休暇が取りにくい雰囲気を変えるよう努力します」「仕事を効率的に終わらせ早く帰る部下を評価します」
まず、自身が率先して早く帰るようにした。職員室全体に「早く帰ってもいい」という空気が生まれた・・・

お盆休みと夏休み

2025年8月17日   岡本全勝

今日は8月17日日曜日。12日火曜日から15日金曜日まで4日休むと、前後の休日を入れて9連休でした。そこまで休まないとしても、明日から仕事という人も多いのではないでしょうか。他方で、知人には、これから夏休みを取るという人もいます。

かつては、お盆休みが国民的行事で、ほとんどの勤め人がお盆に休みを取りました。交通機関の混雑が、ニュースの定番でした。
いまも、お盆休みは健在ですが、昔ほどの集中はなくなったようです。一つには、東京生まれが増えて、実家に帰る人が減ったことがあります。一つには、夏休みを分散して取ることが容易になったからでしょう。よいことですよね。

休みを取られた方は、どのように過ごされましたか。今年は猛暑と、各地で豪雨が続き、行楽には不向きな夏です。知人には、大阪万博に行って、帰宅難民者になりかけた人もいました。肝冷斎は、猛暑をものともせず、屋外活動のようです。

私も夏休みを取りました。この時期は遠出をしないと決めているので、キョーコさんのお供で近くに外出したほかは、原稿を締め切りに間に合わせ、孫の相手で終わりました。この暑さでは、散歩も気が向かず。しかし、小さな「大作業」(形容矛盾)をしました。これについては、別途書きます。

文献を見るのが大学生、現場で手を動かすのが高専出身者

2025年8月17日   岡本全勝

7月30日の日経新聞に「高専に任せろ! 起業を選ぶ㊦」「AI時代の起業家、突き抜けた個性育てろ 識者に聞く」が載っていました。田中陽・編集委員の解説に、次のような話が書かれています。

・・・日本に高専が誕生して60年余。ここに来て高専が社会から期待や関心を持たれているのは、高校、大学という従来の教育システムへの強烈なアンチテーゼではないだろうか。

高専出身のさくらインターネット、田中邦裕社長はインタビューで現状の大学教育の在り方に疑問を呈した、東大大学院で教壇に立つ松尾豊教授は優秀な学生に出身校を聞くと多くが「高専です」と答えることに驚いた。
「文献を見るのが普通の大学生。現場を見て手を動かすのが高専出身者」(松尾教授)・・・