年別アーカイブ:2024年

地方公務員の離職防止対策

2024年9月24日   岡本全勝

9月7日の日経新聞に「地方公務員の離職防げ 福岡県、若手が「働きやすさ」提案」が載っていました。

・・・全国の都道府県が職員の離職抑制に力を入れている。2022年度の自己都合の退職者は全国平均で17年度より46%増えた。就職人気も低下しており、働きやすい職場づくりを進めて20〜30歳代などの定着を目指す。福岡県は若手職員による改善提案制度や長時間勤務の削減などを通じて退職者の増加を抑える。
総務省の「地方公務員の退職状況等調査」から、定年退職などを除く自己都合の退職者を抽出した。22年度実績を都道府県別データの公表が始まった17年度と比べると、全ての都道府県が増えた。県庁職員などの行政職や教育職の増加が目立つ。都道府県別では、鳥取と福岡が増加率を1割未満にとどめたのに対し、熊本は2.6倍、秋田も3.8倍となった。

福岡県は17年に県庁における働き方改革の取り組み方針を制定。21年度に始めた若手職員による提案制度には3年間で約8600件の改善案が寄せられた。代表例がデジタルトランスフォーメーション(DX)の活用だ。
補助金の手書き申請のオンライン化、チャットの活用によるペーパーレス化などを実現。デジタル機器の整備といった現場ならではの提案も多い。担当者は「業務効率化に加え、自らの意見が実現することで若手のモチベーション向上にもつながる」とする。
長時間労働の是正では、執務室で退勤処理をした後もサービス残業を続けるといったことがないように、県庁玄関で出退勤を管理するシステムを導入。職員への迷惑行為「カスタマーハラスメント」の防止に向けたマニュアルや掲示用ポスターも用意する・・・

・・・福岡県は17年に県庁における働き方改革の取り組み方針を制定。21年度に始めた若手職員による提案制度には3年間で約8600件の改善案が寄せられた。代表例がデジタルトランスフォーメーション(DX)の活用だ。
補助金の手書き申請のオンライン化、チャットの活用によるペーパーレス化などを実現。デジタル機器の整備といった現場ならではの提案も多い。担当者は「業務効率化に加え、自らの意見が実現することで若手のモチベーション向上にもつながる」とする。
長時間労働の是正では、執務室で退勤処理をした後もサービス残業を続けるといったことがないように、県庁玄関で出退勤を管理するシステムを導入。職員への迷惑行為「カスタマーハラスメント」の防止に向けたマニュアルや掲示用ポスターも用意する・・・

2024年イギリス旅行2

2024年9月23日   岡本全勝

2024年イギリス旅行1」の続きです。
いつものことながら、行った初めの数日は、時差に慣れるのに困ります。
観光地で歩く以外は、バスに乗っています。向こうの料理を食べていると、太ります。ふだんでも、若いときのようには食べたり飲んだりできなくなっているので、食事もお酒も控えめにしています。2日ほど辛抱すると、時差も気にならなくなりました。

食事について。
林望(リンボウ)先生に「イギリスはおいしい」の著作があり、私も楽しく読みましたが。今回、「これはおいしい」と思った料理は、なかったですねえ。肉料理、脂っこい、量が多い・・・。太りました。ビールはそれぞれのホテルや店が出すものを選びましたが、それなりにおいしかったです。
日本食がいかに繊細かが、わかります。向こうの料理は、一品(肉、たまに魚)がド~ンと大きく出て、少し添え物があるのですよね。味付けも濃くて単調だし。会席料理や幕の内弁当とは、全く違う世界です。野菜の煮付け、おひたし、煮魚なども。「単品大量、単純な味付け」対「少量多品種、多彩な味付け」でしょうか。専門家はもっと上手な表現をしているのでしょう。それを考えると、日本の主婦と主夫(家庭で料理を作る人)は偉大ですね。

ロンドンにいる知人に、夕食に連れて行ってもらいました。インド料理にしました。中華料理もおいしいとのことですが、それは日本でもよく食べているし。このインド料理は、よかったです。
フォートナム・アンド・メイソンのアフタヌーンティーを、記念に経験しました。味わうというより、雰囲気を楽しむのでしょうね。私は上着に、ネクタイをしていきました。でも、真っ赤なTシャツ・よれよれのジーパンのアジア人もいて、格式は・・・。

湖水地方で自由行動の昼に、何を食べようかと迷いました。すると、うどんを出す店がありました。「Udon Noodle」とあります。小さな店です。うどんも、きつねうどんや肉うどんなどがあり、ほかにカレーライス、牛丼などがありました。
現地の人がやっているようでしたが、味は日本と同等でした。うどんの玉は、どのように調達しているのでしょうか。ネギ、油揚、チンゲンサイも。お茶は、ほうじ茶がありました。
ベトナム人という若い店員が「味はどうか?」と聞くので、「私は日本から来たが、味は東京と同等だ」と褒めておきました。喜んでいました。観光客(アジア系でない)とおぼしき客が次々と来て、流行っていました。うどんは1杯、12ポンド~13ポンド。1ポンド200円で換算すると2500円ほどです。ロンドンには、丸亀製麺のほか、韓国系と英国系のチェーン店のうどん屋があるとのこと。

お金について。
円が安くなったことを実感します。物価は、日本の2倍ですね。
現金を使いません、というより使えません。有料トイレなども、タッチ式のクレジットカードです。食事でお酒を追加する際にも、バーカウンターに行って注文し支払おうとすると、「端末機にカードをかざせ」と言われます。
私のクレジットカードはまだそれに対応していないので、差し込んで暗証番号を入れます。何かと不便です。タッチ式のクレジットカードは、日本のスイカがどこの店でも使えると考えれば良いので、今後普及するでしょう。
地下鉄は、専用のカード(オイスター)です。タッチ式のクレジットカードが使えるとのことですが、専用のカードだと割引が大きいのです。
なので、両替していきましたが、使ったのはティップと硬貨が使えたトイレ(珍しい)くらいでした。紙幣は出番なし。「その3」に続く。

中年期の心の危機

2024年9月23日   岡本全勝

9月2日の朝日新聞には「中年期の心の危機、僕は48歳で 医師・鎌田實さんに聞く」も載っていました。

「微うつ」歴50年という人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんのインタビューを先月、2回にわたって掲載しました。中年期に陥る心理的危機「ミッドライフ・クライシス」。自ら経験し、著書もある医師の鎌田實さん(76)にその症状や対処法について聞きました。

――ミッドライフ・クライシスとは?
発達心理学者エリク・エリクソンの提唱した「ライフサイクル・モデル」では、乳児期から65歳以上の老年期までを8段階に分けて40歳から65歳を成年後期としました。
人生の上り坂から下り坂に入るこの時期に、心や体の変化が表れ、葛藤や不安、焦り、うつなどの心の不調を抱えやすくなります。40代~60代で8割が経験するとも言われて、「第二の思春期」と言われることも。
僕自身は48歳で症状が出て、完全に抜け出すのに4年かかりました。

――何か特別な原因があるのですか?
苦境にある人ばかりではなく、大きな問題がない人にも起こりえます。僕に症状が出たときは、勤務していた公立病院づくりに成功し、人生絶頂の時期でした。
背景にあるのは、キャリア。高い山へと進んでいたのですが、どうもこのくらいの高さかと、見えてきて揺らいでくる。
健康も影響します。体力の衰え、食欲の低下、睡眠の質……。男女ともに更年期を迎えることも要因になる。テストステロンという男性ホルモンは女性も男性の10分の1程度分泌されており、壁があっても壁を壊すチャレンジングホルモンなのです。これが男女ともに低下しやすくなり、元気を失ってしまう。
家庭環境もあります。子どもの受験や巣立ち、介護、夫婦関係の悪化なども要因になります。

振り返ると、ミッドライフ・クライシスは「人生の成長痛」だと思います。
――成長痛ですか。対処法は?
脱皮の苦しみ。言い換えるなら、人生の二毛作ですよ。ひとつは、筋トレ、運動が有効です。男女ともに、重度のうつ以外は運動が処方箋(せん)になります。自分でやれるスクワットやランジ(下半身の筋トレ)をいくつか覚えて実践する。
次世代に目を向けることも重要です。ミッドライフ・クライシスに苦しんだ結果、被災地の子どもたちを救うとか、難民キャンプに病院をつくることなどに目を向けるようになった。
転職しなくたって、生き方を変えるチャンスはある。先が見えた時に、「自分は課長どまりかな」と思ったら、自分のために部長だけを目指していたことから脱皮する。近視眼的な「自分、自分」から脱皮する。すると、自分のやるべきことが見えてくる。
「仕事人間」を見直すことも大切です。仕事への向き合い方を変えてみる。家や職場だけでなく、第三の場所をつくる。

『8がけ社会』に載りました。

2024年9月22日   岡本全勝

朝日新聞取材班著『8がけ社会 消える労働者 朽ちるインフラ』(2024年、朝日新書)が出版されました。朝日新聞に連載された記事を、書籍にしたものです。
本の趣旨は、「2040年に1200万人の労働力が足りなくなる。迫り来る超人口減少社会とどう向き合うか」です。

第3部が能登半島地震で、その最後に、私のインタビューが載っています。「中心集落や市街地への移転、集約化を考えざるをえない」。
5月24日の朝日新聞オピニオン欄「交論 人口減時代の防災・復興」に載った発言の再録です。

男性の更年期障害

2024年9月22日   岡本全勝

9月2日の朝日新聞に「ひそむ男性の更年期障害 無気力・沈む気分、男性ホルモン原因」が載っていました。

・・・男性の更年期障害を理解し、支援する動きが、企業や自治体でじわりと広がっている。女性に比べて発症年齢にばらつきがあり、加齢やうつ病とも見分けがつきにくい。仕事への影響も無視できないため、正しく知って対処することが、職場にとっても働き手にとってもプラスになりそうだ・・・

・・・「意欲がわかない。なんでこんなに気持ちが落ちこむんだろう」
ホンダでITエンジニアとして働く安藤健一さん(48)が違和感に気づいたのは、コロナ禍が続く2022年のなかごろだった。
もともとエネルギッシュに働くのが好きで、業務効率化のアイデアなどを積極的に提案していた。しかし、新しいことを考えるのがおっくうになり、提案の数は目に見えて減っていった。「アイデアを考える意欲そのものがなくなっていた。過去に経験したことがないような違和感でした」
上司にも「なぜか気分が晴れない」と告げ、業務面で配慮をしてもらった。しかし不調の原因はわからず、症状も改善しないまま数カ月が経過。解決の糸口になったのは、会社から届いた一通のメールだった。

メールは、男性更年期障害への理解を社内で広めようとする、健康推進室などの取り組みの一環だった。そこに書かれた心の症状に、自分も当てはまっていた。
「更年期障害は女性がなるものと思っていたけど、自分の不調の原因はこれかもしれない」。ウェブや雑誌で調べ、泌尿器科を受診した。男性ホルモンであるテストステロンの値を血液検査で測ると、「数値が低い状態」と告げられた。気分の落ち込みは、テストステロンの低下による男性更年期障害と診断された。
男性更年期障害は、職場の環境変化が発症の要因になりうる。安藤さんの場合、コロナ禍のリモートワークで運動や外出が減ってしまったことが原因とみられた。
医師の診断で、ウォーキングと漢方の服用で療養をすることに。朝方30分のウォーキングを週2、3回。半月ほどで手応えがあり、心のモヤモヤが晴れていった。2カ月ほどで元気になり、仕事でも新規の提案を出せるようになった。
「僕らの世代は『男は弱音を吐いちゃいけない』という価値観がまだ残っている。症状があっても言い出せない人はけっこういるんじゃないかと思います」と安藤さん・・・

・・・自治体も動き出している。鳥取県は23年10月から、更年期障害とみられる症状で業務が困難な職員は、年間5日までの特別休暇を取得できるようにした。休み中も給与は支給され、男女を問わない。開始から半年で、女性で16人、男性で9人の取得があったという。
23年春に行った職員向けのアンケートで更年期症状の経験の有無を訪ねたところ、1177人の回答者数のうち「有り」の割合は女性が41%、男性でも31%にのぼった。
男性更年期障害を理由とする特別休暇制度は、大阪府四條畷市、香川県東かがわ市の役所でも実施している。
厚生労働省が22年3月に実施した「更年期症状・障害に関する意識調査」によると、男性にも更年期にまつわる不調があることを「よく知っている」と答えた人の割合は、50~59歳の男性でも15・7%にとどまった。更年期症状を自覚した人のうち、医療機関を「受診していない」と回答した人の割合は86・5%と、受診に後ろ向きな傾向もうかがえた・・・