一人暮らし高齢者の増加

11月13日の朝日新聞1面は「一人暮らし高齢世帯 32道府県で20%超 2050年推計1000万人超」でした。
・・・一人暮らしをする65歳以上の高齢世帯の割合は増え続け、2050年に32道府県で20%を超える見通しとなった。国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が12日、都道府県別の世帯数の将来推計を公表した。大都市圏で大きく増えることから、医療や介護サービスなどの体制整備が課題だ。

世帯総数は、45~50年には全ての都道府県で減少に転じ、50年には20年時点から5・6%減の5260万7千世帯となる。このうち最も多いのは単独世帯(一人暮らし)で44・3%。続いて夫婦と子21・5%、夫婦のみ18・9%と続く。
世帯主が65歳以上の単独世帯は、50年に1083万9千世帯(20年比46・9%増)。全ての世帯に占める割合は、20年時点は全国で13・2%。20%超の都道府県はゼロだが、50年時点では32道府県まで上昇する。

社人研の担当者は「少子化や未婚化の影響で、子や配偶者、きょうだいなどの家族コミュニティーが小さい高齢世帯が増えていく。介護や医療だけでなく、意思決定の支援や、貧困対策、防犯といった問題について、地域での取り組みが必要になるだろう」と指摘する・・・

日経新聞は「東京の75歳以上、独居35%」を書いていました。
・・・団塊ジュニア世代が75歳以上になる2050年に1人で暮らす高齢者が急増する。国の研究機関が12日公表した世帯数の将来推計によると、山形を除く46の都道府県で、75歳以上人口に占める一人暮らしの割合が2割を超える。在宅医療や介護の体制拡充など、高齢者の生活を支える仕組みづくりを急ぐ必要がある・・・

かつては、長生きすることが望みであり、長寿をお祝いしました。日本はそれを達成しました。すると今度は、長生きが問題になっています。