日本の発展の写真

国際協力機構(JICA)が行っている、発展途上国政府幹部への研修の一部を担当することになっています。これまでも、危機の際の政府幹部の役割として、東日本大震災での経験を話しているのですが。今回は、明治以来の日本の発展に果たした行政機構の役割を話せとの依頼です。
拙著『新地方自治入門』や現在連載している「公共を創る」で、それにあたることも書いているので、引き受けました。

論点や図表も、それらを活用することができます。配布・投影資料を作り、英語とフランス語に翻訳してもらいました。日本のことを余り知らない人が多いとのことで、どうしたら通じるか工夫しました。
さらに数字や文章だけでなく、見てわかってもらうのがよいと思い至りました。東日本大震災での経験も、写真を基に話しています。しかし、今回の主題では難しいです。知人に知恵を借り、明治以来の日本の発展がわかる写真を投影しようと考えました。

インターネットで探すと、さまざまな写真が出てきます。しかし、著作権の問題などがややこしいです。
長崎大学図書館に、幕末明治期の写真があります。申請して、使わせてもらうことにしました。もっとも有料で、1回ずつ支払わなくてはならないので、1度だけにしました。
さらに知恵を出して、農林水産省に農業の発展がわかる写真を、日本を代表する電器会社に工場と作業の変遷がわかる写真を、千葉市役所に町の景色の変化がわかる写真を探してもらいました。皆さん快く引き受けてくださり、何枚もの写真を提供してもらいました。その中からいくつかを選び、投影資料を作成しました。

なかなか良いものができたのですが、利用条件から、ここでお見せできないことが残念です。さて、研修生にうまく通じるでしょうか。