海水浴客、40年で10分の1に

8月20日の朝日新聞に「海水浴客、40年で9割減少 人手不足・マナー違反…海水浴場も3割減」が載っていました。

・・・海離れが進んでいる。レジャーの多様化などを背景に、海水浴客はピーク時から約40年で10分の1に減少した。人手不足や利用客のマナー違反などを理由に、海水浴場を開設しないケースも相次ぎ、全国の海水浴場の数も約7割になっている。
1999年には100万人以上の海水浴客でにぎわった神奈川県三浦市の三浦海岸。昨年は約8万人にまで減り、今年は海水浴場が開設されなかった。周辺では「遊泳をお控えください」という掲示が目につく。
海水浴に訪れる親子連れや若者はおり、県は安全対策のためにライフセーバーを配置。その一人の男性は「泳ぐのは自己責任。子どもはライフジャケットを着けるなどしてほしい」と話す・・・

・・・日本観光振興協会によると、全国の海水浴場は85年に1353カ所あったが、今年6月末時点で970カ所にまで減少した。海水浴客も減っている。日本生産性本部のレジャー白書によると、国内の海水浴客数(推計)はピーク時の85年に3790万人だったが、2022年は360万人になった。
「海水浴と日本人」の著書がある日本大学の畔柳(くろやなぎ)昭雄名誉教授は「海水浴だけが選択肢ではなく、屋内プールやレジャー施設が人気になっている」と分析する。近年の酷暑や日焼けを避けるように社会が変化していることも背景にあるとみる・・・