楽観的な人は先延ばし癖が少ない

6月26日の朝日新聞に「楽観的な人、先延ばし癖少ない? 東大院生ら、20~29歳の男女を調査」が載っていました。

・・・将来はストレスが少なくなると考える楽観的な人たちは、物事を深刻に先延ばしする癖が少ない。そんな研究結果を東京大学の研究グループが科学誌に発表した。「深刻な先延ばし癖を減らすには、未来に希望を持つことや、その支援を受けることが大切ではないか」と指摘している。
「深刻な先延ばし」とは、課題を先送りすることでよくない結果を招くことがわかっても先延ばししてしまうこと。幸福度が下がってストレスが増え、健康を損なったり学業成績が低下したりすることが知られている・・・

・・・オンライン調査で、20~29歳の男女296人(平均25・6歳)に、「過去10年」から「この先10年」の9段階の時間軸で、どれくらいストレスや幸せを感じるかを選んでもらった。同時に、12の質問をもとに、先延ばし癖が強い人たち、弱い人たち、中間層にわけ、ストレスや幸せの感じ方との関連を調べた。

ストレスの感じ方は4パターン。未来に行くほど、ストレスが減る「下降型」が18%、ストレスが増える「上昇型」が30%、今が一番ストレスが低く、過去や将来ほどストレスが増える「V字型」が38%、過去の一時点がストレスが最も高く、以降は減る「への字型」が13%いた。

下降型は、先延ばし癖が強い人たちが11%と、ほかの3グループの半分以下で統計上も明確に少なく、中間層の人たちが65%と多かった。下降型は未来に対して楽観的に考える人たちで、そういう見方が深刻な先延ばし癖を減らす可能性が示唆されたという・・・