久しぶりの富山

昨日15日土曜日、今日16日日曜日と、富山に行ってきました。久しぶりです。私が富山県総務部長を務めたのは1994年から1998年で、30年前になります。

午前中は、氷見市へ。能登半島の付け根にある氷見市も、能登半島地震で被害を受けました。海に近い市街地の一部で液状化で多くの家屋が壊れたり、傾いたりしました。もっとも、被害は一部住宅にとどまり、工場や商店、民宿も早くに再開しました。市の大半において、生活は戻っています。
北日本新聞の依頼で、現地を視察したあと、林市長と対談に臨みました。市は、被災住民の意向を聞きつつ、再建の方向を検討中です。約5割の住民が現地で暮らしたいとのことです。これだけの人が住み続ける意向があれば、復興するでしょう。産業も被害を受けていませんから。
魚もおいしいです。魚は海の中にいて、地震の影響を受けていません。応援したい人は、ぜひ民宿に泊まっておいしい魚を食べてください。

午後は、富山県立美術館へ。エッシャー展は、見応えがありました。だまし絵というのでしょうか。右から飛んでくる白い鳥の群れが、左へ行くと反対に飛ぶ黒い鳥の群れになったり、階段を上っていくと、元の場所にたどり着いたり。皆さんも一度はご覧になったことがあるでしょう。
よくこんな絵を考えたのですね。そしてとても精密です。1枚の絵を描くのに、どれくらいの時間がかかったのでしょうか。

夕方からは、料亭加賀屋の100年記念に出席。総務部長時代にお世話になりました。様々な分野の方とお付き合いするときや、難しい相談をする際に使わせてもらいました。このお店は市の中心部から少し離れていて、私には都合がよかったのです。懐かしい顔ぶれに会うことができました。貴重な機会に誘っていただき、ありがとうございました。当時は畳の席で座布団でしたが、現在は畳で椅子席です。腰には優しいです。
その後、当時の音楽仲間との同窓会へ。私の下手なフルートを見かねて、県庁の有志がアンサンブルを作って、私を指導してくれたのです。このホームページの表紙の絵「笛吹き中年」は、そのとき描いてもらいました。県立美術館の荻野佳子館長は、その仲間でした。かつては集まれば演奏していたのですが、今回は断念。私は最近楽器に触っていないので・・・

翌朝は、地元放送局と打ち合わせ。ある番組の助言をしているので。
盛りだくさんの旅行でした。富山の海の幸を、たくさんいただきました。立山連峰は、あいにく雲に隠れていました。