3月17日の日経新聞日曜版に、天気予報が特集されていました。記事に、気象神社が出てきます。
次のようなことが、書かれています。
「現代では祈る内容も多種多様だ。結婚式当日の好天を祈るカップルが多いが、エアコン会社は猛暑を、タイヤメーカーやスキー場の運営会社は降雪を、使い捨てカイロの製造会社は厳冬を祈る」
稲作時代はみんなで、田植えの時期に雨を、それ以外は晴れと適度な雨を祈ったのでしょうが。これだけ多様な、かつ相反するお願いをされると、神様も大変でしょうね。
気象神社は高円寺駅前、氷川神社の境内にあります。氷川神社が我が家の氏神になるので、初詣などに行きます。説明によると、「気象神社は、1944年(昭和19年)4月、大日本帝国陸軍の陸軍気象部(杉並区馬橋地区)の構内に造営されました。軍にとって気象条件は戦略、作戦を講じるのに大事な要素であったため、科学的根拠に基づいた予報がされていましたが、予報的中を祈願するなど、気象観測員の心のよりどころとされていたそうです。
その後、戦後の神道指令で撤去されるはずの気象神社でしたが、調査漏れにより残存。先々代宮司の山本実が受入を決断して、高円寺氷川神社に遷座されることになりました」とのこと。
陸軍気象部は戦後、気象研究所となり、それが筑波に移転した跡地が馬橋公園になっています。孫と遊びに行く場所です。