1月4日の日経新聞夕刊に「ひきこもり 女性が半数」が載っていました。家に引きこもっていても、「家事手伝い」と思われていたこともあったようです。
・・・仕事や学校に行かず、家族以外との交流がほとんどない「ひきこもり」。これまでは男性が想像されがちだったが、女性も多いことがわかってきた。孤独を抱えながら家にいても「家事手伝い」などと扱われ、見過ごされてきた。こうした女性を対象に支援する動きも出るが、全国的にはまだ手薄。まずは入り口として当事者らが安心して支援の場と接点を持てる環境づくりが課題になる。
「女性についての相談がどんどん来る」。浜松市でひきこもりの支援活動を手掛けるNPO法人「てくてく」の山本洋見理事長は話す。活動を始めて20年近いが、これまでは相談の9割は男性に関してだった。
ところが2023年になって「女子会」を企画したところ、相談が多く寄せられた。山本さんは「ひきこもり当事者や家族の会を開いていれば、女性も来られると思っていたが違った。男性を恐れている女性も多い。女性向けの支援が必要だった」と話す。
・・・内閣府では自分の部屋から出ない、家から出ない、近所のコンビニなどには行く、といった人を「狭義のひきこもり」と定義する。自分の趣味に関する用事の時だけ外出する人は「準ひきこもり」で、こうした人と狭義のひきこもりとを合わせて「広義のひきこもり」と位置付ける。
23年3月に公表した調査では15〜64歳で広義のひきこもり状態にある人が全国に146万人いると推計された。そのうち、女性の割合は15〜39歳で45%、40〜64歳では52%だった。中高年では半数以上が女性ということになる。
調査方法が変わったため単純には比較できないが、前回18年調査では40〜64歳で広義のひきこもり状態にある人のうち、女性は23%だった。その前の15年調査をみると、15〜39歳で広義のひきこもり状態にある人の36%が女性だった・・・