社格は人格

3月16日の日経新聞「交遊抄」、高橋泰行・ピエトロ社長の「社格は人格」から。

・・・東証2部に上場するとき、当時社長だった村田邦彦から「会社として何をすべきか勉強してこい」と言われ、総合メディカルの創業者である小山田浩定さんのもとを訪れた。笑顔で迎えていただいたが、上場の話になると「世の中の役に立つ存在にならなければならない」と険しい顔になった。すごい迫力だ、とそのカリスマ性にしびれたのを覚えている。
村田が亡くなると、後継を仰せつかった。私は天才肌の村田とは異なるタイプ。社長としての役割に悩んでいたところ、小山田さんが若手の経営者向けに塾を開いていると聞いた。「私も入れていただけないでしょうか」とお願いし、上場会社のあり方を勉強しに行った日のことを覚えていてくれていた。「一緒に勉強しましょう」と言っていただいた。

「人に『人格』があるように、会社にも『社格』がある。社格がどうなるのかは、トップの人格次第。だから、だれよりも自分を磨かなければならない」。真摯な姿勢に頭が下がる思いがした・・・