慶応ビジネススクールで講義3

慶応ビジネススクールで講義2」の学生レポート(感想文)74通が届き、読みました。

私の伝えたいことがほぼ伝わっているようで、うれしかったです。ビジネススクールの参加者は、会社でそれなりの経験を積んだ人たちなので、官と民との違いはあっても理解しやすかったのでしょう。私も、それを意識して話しましたから。
見出し語(キーワード)がみなさんの頭に入りやすく、残りやすいようです。
また、私の仕事ぶりや心構えも高く評価してくださって、ありがとうございます。みなさん紳士淑女なので、礼儀をわきまえてくださったのかもしれません。

感想文は、私の話のうちどこがウケたか、どこがよく理解されたか(逆にあまりウケなかったところはどこか)がわかって、とても参考になります。また、1時間半の質疑応答があったので、そこでの質問もみなさんの関心事項が分かって、今後の役に立ちます。

福島県川内村

11月20日朝8時からのNHK小さな旅は、福島県川内村でした。
・・・阿武隈山地の森が蓄えた水が流れる福島県川内村。原発事故からもうすぐ12年、一時は全村避難を余儀なくされたが、暮らしを取り戻しつつある・・・

私も何度も訪れましたが、阿武隈高地にある静かできれいな山村です。原発事故による全村避難から帰還して、元の暮らしを取り戻しつつあります。現在行くと、被害があったことはまったく分かりません。このような番組で取り上げてもらうと、よい広報になります。
見逃し配信や再放送(11月24日11:05から)もあります。ご関心ある方はぜひご覧ください。

高松塚古墳壁画発見 50 周年記念フォーラム

今日は、東京大手町で開かれた「高松塚古墳壁画発見 50 周年記念 第26回 明日香村まるごと博物館フォーラム」に行ってきました。大勢の人が参加していました。村長をはじめ村職員が飛鳥時代の服装だったのも、よかったです。
1972年に壁画が発見されて50年を記念して、さまざまな催し物があります。「3月のシンポジウム

話を聞き、写真を見て、あらためてこの発見の意義を考えました。登壇者が発言したように、それまでは一部の人しか知らなかった考古学が、広く国民に知られ興味を持ってもらえるようになった大きなきっかけでした。新聞の1面に発掘結果が載ったのも初めてで、カラー印刷で紹介されたのも初めのことでした。
私は「明日香村の出身です」と自己紹介すると通じるという恩恵を受けています。

村では、近年も新しい発見が続いています。牽牛子塚古墳も整備され、見学できるようになりました。つくられた当初は、こんな形だったのですね。牽牛子塚古墳は、近くにある岩屋山古墳、真弓鑵子塚古墳とともに、私のお気に入りの古墳で、何度も自転車で行きました。岩屋山古墳と牽牛子塚古墳は加工された石室がよく見えて、鑵子塚古墳は巨大な石室に入ることができました。壁と天井に積み上げられた石が崩れてきそうで、怖かったです。いまは立ち入り禁止のようです。

日本人の身長、伸びが止まった

11月5日の日経新聞に「170.9センチの壁 日本人、すでに「身長の限界」に?」が載っていました。

・・・日本人の身長は戦後一貫して伸びてきた印象がある。しかし実際は30年近く横ばいが続き、すでに低下が始まっているという調査もある。日本人はもう大きくならないのだろうか。
文部科学省の学校保健統計調査によると、17歳の平均身長は1994年度に男性170.9センチ、女性158.1センチを記録して以降、2021年度まで30年近く横ばいが続く。平均身長は右肩上がりというのは思い込みのようだ・・・

男性平均は、縄文人159.1センチメートル、弥生人161.4センチ、古墳時代163センチ、江戸時代157.1センチだそうです。1896年から1996年の100年間に、男性が14.6センチ、女性が16センチ伸びました。これは、世界でも5指に入るのだそうです。
しかし、この30年間は伸びていません。経済成長と同じ傾向を示すのでしょうか。

情報を上げたいと思わせるリーダー

11月10日の日経新聞夕刊「私のリーダー論」、村木厚子・元厚生労働事務次官(下)から。

――情報を上げたいと思われる上司になることが大切だと常々話されています。
「重要な情報が耳に入らずに『自分は聞いていない』という上司がいます。私もそう言いたいときはありますが、自分が部下の立場だったら、本当に大事な人には相談しています。もっとはっきりいうと、役に立つ上司のところには情報を持っていきます。大事なことを聞かされないのはリーダーとして格好悪いことなのかもしれません」