今日は、市町村アカデミー、「フォロワーシップによる組織づくり」で「働き方改革と業務改善」を話しました。
小野善生先生は、フォロワーの視点からリーダーシップ論を研究しておられます。これは、鋭い視点です。フォロワーのいないリーダーは、成り立ちません。
良いリーダーは、良いフォロワーによって支えられています。これは、私の体験からも導き出した法則です。私が仕事ができたのも、良い部下たちに支えられたからです。
そのような部下がいないと、上司は空回りします。助さんと格さんがいないと、水戸黄門様は活躍できません。徳川四天王がいたから、家康は天下を取り、名君になりました。
もう一つ、組織論では、上意下達(トップダウン)と下意上達(ボトムアップ)が説明されますが、多くの組織では、ミドルアップダウンで成り立っています。すなわち、中間管理職が多くの通常業務を判断しています。
トップダウンとボトムアップはごくわずかで、その場合もトップからの指示を解釈して部下に伝え、部下からの報告と相談に対応しています。この人たちがしっかりしているかどうかで、組織の強さは決まります。
するとリーダーの役割は、中間管理職をどれだけ意欲を持って働くように仕向けるかです。放っておいても、良い部下は育たず、四天王は集まりません。ここに、部下を育てる、部下に仕事をさせるリーダーシップ論、管理者論があります。