10月も終わり

なんと、10月が終わってしまいました。
きちんと出勤し、原稿を書き、講演もたくさんこなしました。休日にも、原稿執筆に精を出し、時に孫に相手をしてもらったのですが。あっという間に、ひと月が経ってしまいました。

確かに、朝晩は寒くなり、服装や帽子も秋冬物に替えました。
プランターのアサガオはまだ少し花をつけていますが、花びらが小さくて、アサガオと思えない形になっています。毎年うまく色づかない夏椿の葉が、今年はきれいに色づいています。椿もいくつかつぼみをつけています。季節の方は、10月が終わりだということを実感します。
さて、11月。年賀状の準備も、しなければなりません。

看護師の謎の規則

10月20日の朝日新聞夕刊に「看護師の現場、謎ルールだらけ 靴下は白・上着ダメ・水分補給ガマン」が載っていました。

・・・職場にある様々なルール。でも、それが納得できないものだとしたら……。看護師の現場で考えた。そもそも、ルールはどうあるべきなのだろう。
東京都内の大学病院。ある日、看護師の女性(27)は職場で上司に呼び止められた。「その靴下の色って何色ですか? なんで黒なんですか」
「靴下を切らしてしまって……」。連日の勤務に疲れ果て、洗濯もままならなかった。くるぶしまでしかないタイプで、ズボンの裾から、ほんの少し黒みが見えるだけだ。「靴下は白」がこの病院のルール。だが、医師は好きな色の靴下をはいている。「どうして看護師だけ、だめなんでしょうか」

納得できないルールはほかにもあるという。看護服は半袖しかないが、冬の寒い日でも、患者の前ではカーディガンを羽織ることを禁じられている。夜勤の時は「すごくつらい」。
ナースステーションでは水分補給をしない。そんな「暗黙のルール」もある。勤務中はがまんをして、昼休みに休憩室で水を飲む。「水分補給はこまめに、と呼びかける側なのに。理屈に合ってなくておかしいですよね」
この女性は最近、なぜ靴下は白なのか、上司に尋ねてみた。返ってきた答えは「私もわからない。伝統だから」だった・・・

笑ってはいけませんが、これは面白いお話です。「前例通り」には、時に不合理なことがあります。
少し違いますが、半ズボンが決まりだった小学校で、寒いから長ズボンをはいたら、先生に叱られたという話を読みました。「先生は長ズボンなのに」と言って、さらに叱られたそうです。

神田古本祭り

今日の東京は、秋晴れのよい天気でした。締めきりの来た原稿を午前中に完成させ、神田古本祭りに行ってきました。コロナの影響で、3年ぶりの開催だそうです。大変な人出でした。

学生時代や若い頃は、神田神保町の古本街を歩くのが好きで、しょっちゅう行っていました。近年は欲しい古本はアマゾンで探すので、近くの古本屋はよく覗くのですが、神田まで出かけることは少なくなりました。
さらに、書斎や寝室に買ったままの本が山を作っているので、新しい本を買う前に、それらを片付ける必要があります。時々、寝る前に「今日は何を読もうか」と気分に合う本を探します。すると、「こんな本も買ったんだ」と思うような本が、発掘されます(反省)。
もっとも、集中できる時間帯は原稿執筆に当てるので、そのようなお気楽な本を読むのは、寝る前の布団の中だけです。先日の出張にも1冊入れていったのですが、資料整理や原稿書きで、読まずに持って帰ってきました(これも反省)。

神保町には、「家にたくさん本があるから、今日は買わないぞ」と決心して行ったのですが、誘惑に負けて買ってしまいました(さらに反省)。

児童相談所の業務急増

10月20日の日経新聞夕刊に「児童相談所 夫婦げんかも対応」が載っていました。
・・・児童相談所の負担が増している。厚生労働省によると、全国の児童相談所が2021年度に対応した件数は20万7659件(速報値)と31年連続で増え、過去最多を更新。子どもの面前での夫婦間のドメスティックバイオレンス(DV)も児童虐待ととらえられるようになったことが背景にある。児相の人手不足の解消や通告制度の効率化が急務となっている・・・

相談件数の急増は、父から母への暴力とその逆、夫婦げんかも子どもへの心理的虐待に位置づけられたことが大きいとのことです。この10年ほどで相談内容は大きく変わりました。6割が心理的虐待で、身体的虐待の24%をはるかに上回ります。10年前は、身体的虐待の方が多かったのです。
怒鳴り声を聞いた近所の人が警察に通報することで、児童相談所に通告が行くのです。夫婦げんかは夜に多いので、東京都の場合は夜間に業務委託会社が通告を受け、翌朝に児童相談所に報告し、児童相談所が対応を決めるとのことです。

しかし、訪問しても対応は難しいことが予想されます。詳しくは記事をお読みください。

全国市町村国際文化研修所「地域経営塾」で講演

昨日10月28日は、全国市町村国際文化研修所(大津市)の「地域経営塾」で、「令和時代の自治体と首長~地域と役所の経営~」を話してきました。

首長の役割と、管理職の役割はどう違うか。公務員は決められたこと、言われたことはきちんと実行します。しかし、新しいことへの取り組み、首長が住民に約束した「改革」は、首長が旗を振らなければ進みません。

首長が行う役所の経営は、おおむね管理職の延長にあります。他方で地域の経営は、これまでにない課題が出てきていること、中央政府も効果的な対策を打てていないこと、役所だけで解決できない課題が増えていることから、簡単な処方箋はありません。それを、連載「公共を創る」で論じています。これを1時間あまりの講演で話すのは困難ですが、「勇敢に」挑戦してきました。

何回話しても、講義・講演は難しいですね。注意点は分かっているのですが。「講義は難しい
大津に行くのは、今月二回目です。それを含め、今月は合計6回の講演をしました。来月も、いくつもお呼びがかかっています。ありがたいことです。