「ぼんやり考える時間」の続きにもなります。
辰濃和夫著『ぼんやりの時間』(2010年、岩波新書)が本の山から発見されたので、読みました。辰濃さんは、朝日新聞の天声人語を長く執筆された方です。
自らの経験と古今の書物などから、多角的に「ぼんやり」を分析されます。もちろん、仕事などの際に「ぼんやりするな」と叱られる「ぼんやり」「ぼんくら」ではなく、ぼーっとしている「ぼんやり」です。
ぼんやりについて書かれた本ですが、ぼんやりとは読むことはできません。難しくない文章と内容ですが、それなりに頭を動かす必要があります。
先日書いた「ぼんやり考える時間」は、物事を考える際の「集中しないで思い浮かべる」手法でした。辰濃さんの「ぼんやりの時間」は、さらに緩めて「物思いもしない」状態のようです。さらに緩めると、意識が落ちて寝てしまうのでしょうね。