人事院、課長補佐級リーダーシップ研修

今日1月7日は、課長補佐級リーダーシップ研修に行ってきました。
この研修は、断続的に半年にわたる研修です。各省から21人が参加し、講義を受けるほか、4班に分かれて政策提言研究を行います。各班には、これまた4省から課長級が、指導員としてつきます。
今日は最後の共同研究発表で、私はその全体講評です。

発表された政策提言の内容については、突っ込みたいところが多々ありましたが、それは指導員たちに任せて、私はこの研修で何を身につけてもらいたいか、何を反省してもらいたいかを指摘しました。
良い結論を出すことはもちろん重要ですが、この研修はその過程を身につけてもらうためのものです。それを、今後の職場で生かすためのものですから。
宣伝ですが、「明るい公務員講座」3部作は、勉強になりますよ。

祝・ホームページ20年

2002年1月7日にこのホームページを作り始めてから、20年になりました。20年とは、よく続いたものです。「自分で自分を褒めてやりたい」。いつもの台詞です。

最初に作っていた頃は、新しい記事を書くと古い記事を削除していたので、残念ながら、記念すべき第1ページは残っていません。
HPの歴史」を見ていただくと、これまでの歴史と苦労がわかります。この間に、何度も凍り付いたり、壊れたりしました。作成ソフトを入れ替え、パソコンを入れ替え、今日まで来ました。助けてくださった方々、今も保守をしてもらっている松島社長に感謝です。
つまらないページを見てくださっている読者の方々に、感謝します。右上につけてあるカウンターは、励みになります。370万を超えました。

20年間に、私の本業と関心の変化によって、書く記事の内容も変わりました。最初の頃は、大学の授業についてと、地方財政が主でした。分権改革・三位一体の改革もあったので「実況中継」もしました。総務省官房総務課長時代は、国会との関わりを書きました。総理大臣秘書官時代は、立場上書くことを控えました。とても書く時間もありませんでした。東日本大震災が起きてからは、9年半にわたりその対応に携わり、その関連の記事が多かったです。
他方で、霞が関を中心とした官僚論、行政のあり方は、長年の研究対象です。考えたことや気になった新聞記事などを紹介しています。それらをまとめて雑誌に連載し、本にしたものもあります。
もうしばらく、このホームページを続けましょう。

370万番達成

今日1月6日朝に、370万番を達成しました。早朝に確認したら3699900でした。職場についてパソコンを立ち上げたら3699999で、しばらくしてから見たら、370万番を超えていました。
何人かから「キリ番を逃しました」との報告がありました。

360万番が去年の6月9日でしたから、それから約半年。350万番が1月5日でしたから、ほぼ1年です。
毎日、面白くもない記事を読んでくださって、ありがとうございます。たくさんの人に読んでもらえると、うれしいです。「過去の記録

市町村議員セミナー

市町村アカデミーでは、早速1月6日から研修が始まりました。
市町村議員特別セミナーです。今年度の第3回目になります(ただし第1回は中止)。
一泊二日で、自治体の課題、社会の課題、議会の課題を学びます(概要)。勉強をしようとする議員が、全国から集まってこられます。今日は、約100人の方が参加してくださいました。

全国から議員さんが集まるので、意見交換会も重要な要素なのですが、今回はコロナ対策で中止にしました。

時事通信社コメントライナー寄稿

時事通信社の「コメントライナー」1月6日号に、寄稿しました。コメントライナーは、時事通信社が契約購読者に毎朝配信する、署名入り解説記事です。

今回の私の記事は、「若手官僚の不安と不満」です。
内閣人事局の依頼を受け、若手国家公務員の研修講師を務めました。幹部候補育成課程中央研修の係長級と課長補佐級の2課程で、どちらも録画です。
幹部候補研修と言えば、事務次官など先輩が経験談と心構えを話すことが定番ですが、主催者の要望は若手職員の不安と不満に答えてほしいとのことです。
内閣人事局の担当者たちと3カ月にわたり議論して、話の重点を決めました。若手官僚の悩みは、「どのようにしたら良い仕事ができるか」「どのようにしたら官僚としての能力が身に付くか」といったことよりも、次の三つのようです。
・生活と両立しない長時間労働がいつまで続くのか。
・従事している仕事が国家国民の役に立っているのか。
・この仕事で世間に通用する技能が身に付くのか。
優秀な学生が官僚を志望しなくなったことや、若手官僚が次々と辞めていくことが報道されています。その原因には、このような不満と不安もあるのでしょう。そこで、仕事の技術のほかに、三つの不安と不満について、その原因と対応策を述べることにしました。

座学の研修は、しばしば「聞いて終わり」となります。そこで宿題も付けました。「配布した講義骨子を上司に読んでもらい、あなたの意見を述べて、上司と30分間意見交換すること」です。若手官僚たちの悩みは、彼らが努力しただけでは解消されません。上司たちが職場の仕事のやり方を変える必要があるのです。それで、このような仕掛けを組み込みました。
研修録画は今年1月から、係長級と課長補佐級それぞれ約700人ずつが受講します。彼らとともに彼らの上司からどのような反応があるか、心配とともに楽しみです。