朝日新聞ポッドキャストに出演しました。「霞が関とNPOは、社会を支える仲間だった 「官邸の怪人」が受けた衝撃」(6月24日配信)。秋山訓子さんのインタビューです。ポッドキャストは、インターネットで聞くラジオです。私のような元官僚の話を誰が聞くのか、疑問はあるのですが。36分にもなります。
・・・かつて政権の中枢を支えたこともある元復興庁事務次官の岡本全勝さんは、東日本大震災の現場でNPOの働きに目を見張ります。行政がNPOを「使う」のではない、社会を共に支える存在だ。現場で何があったのか、秋山訓子編集委員が聞きました・・・
官僚だった私が、どのようにして非営利団体と親しくなったのか、復興行政で非営利団体とどのように協働したのか。その点を、お話ししました。
今となっては、非営利団体と行政との協働は普通ですが、10年前はそうではありませんでした。行政にとって、非営利団体はかつての呼び方では市民活動団体であり、別の世界の人たちでした。いまなら許されるでしょうが、行政にとっては異議申し立てをする「やっかいな人たち」と思っていました。いまでも、そう思っている人もいるでしょう。
10年経って、地域おこしや子どもの貧困など孤独問題において、非営利団体は、なくてはならい存在になりました。行政も、当初から彼らをアテにしています。先日も、湯浅誠さんと、そんなやりとりをしました。
「水と油が混ざった」と表現してもよいでしょうか。大震災時の被災者支援、復興という過程において、彼らとの協働を進めたことは、私にとって大きな発見と挑戦であり、いささか自慢です。
朝日新聞のポッドキャストは、たくさんの人が聞いているとのことです。多くの人は何かをしながら、聞いているのでしょう。
ところで、朝日新聞のポッドキャストのページには、記事になったものだけ掲載され、私の出演した番組は出てきません。番組表のないラジオなのですね。誰がどのようにして見つけるのでしょうか。不思議です。この項続く。