恒例の、連載「公共を創る 新たな行政の役割」の執筆状況報告です。続きを書き上げ、右筆たちに提出しました。第4章1(2)「新しい不安への対応」のうち、「変わる安心提供の手法」についてです。
格差と孤立といった、社会生活の新しく生まれている不安は、これまでの政策では効果が少ないです。失業対策では、非正規雇用格差は是正されません。引きこもり、社会保障給付では、自立につながりません。これまでに書いてきた、これら新しい不安への対策について、何が変わるかを整理しました。
もう一つは、私が提唱している「生活省構想」です。
行政の主要な課題が、インフラやサービス提供から、生活の不安に変わっています。政府も、孤立など社会生活問題に取り組んでいますが、バラバラです。これらを、一つの省にしようというものです。
これまでの省庁は、生産者や提供者側でした。これれに対抗して、生活者を軸にした省をつくって、国民に政策をわかりやすく提示し、また行政の変化を象徴したいのです。
先月に7月掲載分を書き上げたときは、余裕だったのですが。時間はあっという間に過ぎます。遂に追い込まれて、早朝の頭のさえている時間帯と、夜のビールを控えて夕食後に執筆しました。事前のめどでは、今回は分量も少ないはずでしたが、どんどん膨らんで。書き終えると、400字詰め原稿用紙で60枚にもなりました。
ひとまず、右筆たちに提出して、ほっとしています。右筆さん、よろしくお願いします。
ところが、この余裕がくせ者なのです。「まだ時間があるわ」と思っているうちに、時間が過ぎていきます。たぶん来月の今頃も、「追い込まれています」と同じことをぼやいているでしょう。そうならないように、ぼちぼちと次の執筆に取りかかりましょう。