おいしいけど悲しい食事

4月25日から適用された3度目の緊急事態宣言。東京では、飲食店でお酒が提供されなくなりました。
先日の昼間、キョーコさんと昼食に出かけました。「久しぶりにあの店に行こう」と出かけたのですが、コロナで休業でした。その近くのイタリア料理店が開いていたので、そこに変更。
料理を注文して、飲み物一覧の中から、白ワインを選びました。お店の人が一喝、「お酒は出せません」。そうか、昼でもダメなのか。

料理はおいしかったのですが、ワインのないイタリア料理は、とても不思議でした。私の記憶の中で、最も悲しかった食事でしょう。
お店のイタリア人にそれを伝えると、「そうでしょうね。私もそうです」と。「上着にワインを隠して飲みますか」と笑いながら、しぐさをしてくれました。「やってもよいの?」と聞くと、「ダメです」と叱られました。

お酒を飲まない人からは、「何が問題なの」と言われますが。フランスには、「食事と一緒に水を飲むのは、アメリカ人と蛙だけである」という話があります。
ある人曰く「テーブルの上に、アルコールが置いてあったでしょ」。確かに、消毒用のアルコールが置いてありましたが・・・。