12月17日の朝日新聞科学欄が「人工物の量>生物の量? 100年前はわずか3%、戦後の開発で急増」を伝えていました。
・・・コンクリートやプラスチックなど地球上で人間がつくり出したものの総重量(人工物量)が、植物や動物などの総重量(生物量)を初めて上回ったかもしれない。そんな論文をイスラエルの研究チームが9日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
研究チームは産業や生態学のデータから、1900年以降の地球上の人工物量と生物量の変化を推計した。それによると、20世紀初頭の人工物量は生物量のわずか3%程度だった。だが、第2次世界大戦後、都市開発などで人工物量が急増。50年代半ばに建設資材がれんがからコンクリートへ転換したことや、60年代に道路舗装材料としてアスファルトが登場したことなどが影響した。
一方、生物量は森林伐採や土地利用の変化などで減少。2020年には、地球上の人工物量が生物量である1.1兆トンを上回ったようだとしている。
現在、人工物量は年間300億トンの割合で増えている。これは地球上の人々が、毎週自分の体重以上の人工物量を生み出していることに相当する・・・
すごいことですね。地球に、それだけの負荷をかけているということです。その中には、自然に還らない物質、自然に有害な物質も含まれています。