星野博美著『旅ごころはリュートに乗って 歌がみちびく中世巡礼』(2020年、平凡社)を読みました。本屋で見つけて、面白そうだったので。いくつか新聞の書評でも取り上げられています。
リュートは、中世ヨーロッパの弦楽器です。日本の琵琶に似ています。ギターの祖先のようです。第1話が、グリーンスリーブズ(イングランド民謡)です。皆さんもご存じの曲でしょう。私も好きな曲です。私でも、吹けます。ヘンリー8世がつくったとの説もあるそうですが、ウィキペディアでは、否定されています。
インターネットでもリュートの演奏を聴くことができると書いてあったので、検索してみました。たくさん出ていました。なるほど、このような音が出たのですね。
ところで、この本は、リュートから始まりますが、音楽が主題ではありません。途中から教会音楽の話になり、さらに話が広がって、ユダヤ人の迫害、キリスト教の殉教の話になります。副題がそれを表しています。それはそれで、勉強になりました。