6月22日の朝日新聞に「文化人類学、より身近に AI・高齢者ケア・芸術…対象広がる」が載っていました。
学生時代に、文化人類学・民俗学・民族学に興味を持ちました。こんな学問分野があるのだと。ただしそれまでの文化人類学は、先進国の研究者が発展途上社会や未開社会を調査するものでした。
京都大学人文研が、ヨーロッパを調査対象とした本(名前が思い出せません)は、「そうか、ヨーロッパ社会も調査対象になるんだ」「けっこう遅れた田舎もある」「ヨーロッパ中心の見方以外もある」と目を開かれました。日本文化を研究するものもあり、面白かったです。(加藤秀俊先生、梅棹忠夫先生)
ところが、先進国から途上国を研究する手法は、行き詰まりました。文化人類学が、だんだん輝きを失っていきました。この新聞記事は、その反省から、新しい分野や手法に転換していることを紹介しています。
そうなっていたのですね。ただし、何でも学問対象となると発散して、門外漢からは学問像がわかりにくくなったように思います。