連載「公共を創る」第41回

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第41回「日本は大転換期―経済成長が変えた暮らしと地域」が、発行されました。

前回、戦後日本の経済成長を、4期に分けて示しました。そして、経済成長が暮らしと地域を変えた象徴して、農村の変化を示しました。今回は、その変化がもたらした、社会の変化を上げました。
昭和25年(1950年)に49%だった第1次産業従事者は、1970年には19%に、そして最近では4%にまで減りました。第2次産業が25%、第3次産業が71%です。1950年に、自営業主は26%、家族従業者は35%、雇用者は39%でした。現在では、自営業主は9%、家族従業者は3%で、88%が雇用者です。農家や自宅で商売をしていた人が、勤め人になったのです。

あわせて、地域の変化を見るために、富山県の、1950年、1990年、2017年の数値を並べました。これは、『新地方自治入門』以来、使っている表です。富山県は人口が大きく変わっていないので、他の数値の比較が簡単なのです。地域の変化が歴然としています。
今回は、県庁統計調査課の村山麻美課長の協力を得ました。ありがとうございます。

そして、私の体験を述べました。1955年の明日香村(当時は高市村)生まれが経験した、高度成長前の暮らしと、その後の変化です。若い人は「へえ~」と思うかもしれません。私にとってはあっという間の65年でしたが、「えらい昔の話だなあ」と思われるでしょうね。
18日土曜夜の「ブラタモリ」は、飛鳥(明日香村)です。あの石舞台の隣に、小学校がありました。