連載「公共を創る」第36回

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第36回「社会的共通資本 「この国のかたち」を変える」が、発行されました。

これまで、すばらしい日本の経済発展と、軌を一にして称賛された「日本人論」。日本の発展に陰りが出ると、一転して犯人扱いされています。では、「この国のかたち」のどこを変えるべきか。
実は20年も前に、橋本龍太郎内閣で、この国のかたちをどのように変えるかを議論したのです。「行政改革会議最終報告」当時は日本の行き詰まりが各分野に表れ、「構造改革」が主要な政治課題だったのです。その第一が、省庁改革です。
しかし、この報告書は、省庁改革だけでは日本の行き詰まりは解決できないと、この国のかたちの改革を提唱したのです。

私は当時、参事官(課長)として、この省庁改革に参加しました(拙著『省庁改革の現場から』)。それもあって、地方行政をどう変えるか(それが拙著『新地方自治入門』です)、さらにはこの連載である、「公共」をどう変えるかを考えてきました。