2月20日の朝日新聞オピニオン欄「ノムさんに学ぶ」
・・・自らを「月見草」に例えた昭和のプロ野球選手の人生がなぜ、グラウンドの外でも、人々の興味をかきたてるのか。「ノムラの教え」から、何を学び取れるのか・・・
橋田壽賀子さんが、次のようなことを指摘しておられます。詳しくは記事をお読みください。
・・・たぶん沙知代さんは野村さんと出会い、「私の言うことを聞く人」と見抜いたんです。野村さんくらいの年齢の男性の女房像は、夫の言うことを聞いて家のことだけやればいい、というのが普通でしょう。でも、野村さんは逆でした。外で勝負の世界に生きているからか、逆に英では助言や叱咤もしてくれる強い女性がいたほうが楽だったのでしょう。言うなりになっている感覚こそが「愛されている」という実感だった・・・
私には、珍しいこととは思えません。日本の多くの家庭では、このようなのではないでしょうか。
外での仕事に全力を使い、家のことは妻に任せっぱなし。自分のことでも、食事も服装も妻任せです。これまでは、これが理想像でした。
財布を妻に渡している夫が多いです。その段階で、力関係は歴然としています。「亭主関白」は外面だけで、家では妻の方が強いのです。夫を「夫唱婦随」などとおだてて、実権を握る。女性は上手ですわ。
問題は、夫がその力関係に気づかず、ムダな抵抗をすることです。私も、もっと早く気づくべきでした。
それぞれの人の判断ですが、結婚は人生を豊かにしてくれ、かつ人生修養にとって、ほかにはない場です。
さらに上はいます。悪妻の方が、夫が出世するという事例です。これについては、また別の機会に。