フランシスコ教皇との集い

今日は、総理官邸で行われた「ローマ教皇と要人及び外交団等との集い」に、出席してきました。
82歳のフランシスコ教皇は、お元気でスピーチをされました。ラテン語で話されるのかと思ったら、スペイン語でした。私は、同時通訳を聞きました。教皇庁のホームページでは、数カ国語で載っていました。
教皇の11月23日から26日までの日本滞在中の日程を見ると、多彩な行事に出席され、とてもきつい日程のようです。そして26日には日本を発って、ローマに戻られます。

ところで、法皇と教皇。どちらも正しいようですが、教皇と呼ぶようにしたようです。

被災地企業支援「結の場」

復興庁では、被災地域の企業が抱える多様な経営課題の解決を図るため、大手企業等が、技術、情報、販路など、自らの経営資源を幅広く提供する支援事業の形成の場として、「地域復興マッチング『結の場』」を実施しています。

11月11日には、福島県いわき市で行いました。どのようなものか、資料をご覧ください。被災側企業が14社、支援する側の企業が42社です。ありがとうございます。

ルフェーブル「1789年―フランス革命序論」

ルフェーブル著「1789年―フランス革命序論」(1998年、岩波文庫)を読みました。いつか読みたいと本棚で寝ていたのですが、突然読みたくなって。
フランス革命など著名な歴史的事件については、知っているようで知らないですね。かつて読んだことは、忘れていますし。
この本は事件の経過を書いたものではなく、1789年の出来事を4つの時間、4つの意味に分けて説明します。

1つめは、アリストクラート(貴族と高位聖職者)の革命です。王権に対して、自らの地位を高めるべく挑戦します。三部会の開催は、ここから始まりました。
しかし、三部会を開くとなると、アリストクラートの意向だけでなく、ブルジョワジーが発言力を高めます。第2期は、ブルジョワジーの革命に移行します。
ところが、彼らが時間をかけて議論していることに対し、民衆がしびれを切らして行動に移します。元は、パンの値段が高くなったことです。不満は、バスティーユ監獄襲撃になります。もっとも、知られているように、バスティーユ監獄にはそれだけの政治的意味のある囚人はとらわれていなかったのですが。こうして、意図せず、第3期の民衆の革命に移行します。
さらに、地方での民衆の動きに波及し、第4期の農民の革命にまで広まります。

シナリオなき歴史の展開は、読む人を引き込みます。
このように、どのような主体がそれぞれの意図に沿って動き、それが結果としてどのような意味をもったかを説明します。議会の中での議論が革命を進めたのではないことがよくわかります。それまで書物と違い、民衆までを含めた点に、この本のもつ意義があったようです。

こうして、半年の間に、誰もが予想しない展開になってしまいます。後知恵ですが、先を見越して途中で、王や貴族たちが妥協しておれば、ここまで進むことはなかったでしょう。しかし、事前に識者たちが考えていた「自由や平等を実現する政治形態」を超えて、王政廃止に進むのです。
そして、この本で書かれた1789年の後には、王やたくさんの政治指導やたちの処刑が続きます。いったん動き出した革命は、さらにとんでもない混乱になってしまいます。

ルフェーブルがこの本を書いたのは、1939年。フランス革命150周年記念としてです。フランスは、第2次世界大戦直前です。学術的論文と言うより、国民への啓蒙のため、迫り来る危機の前で、フランス革命が目指した自由と平等を再確認したいという意図があったようです。
訳文も読みやすいです。もっと早く読んでおくべきでした。

中国指導者の最優先事項

11月17日の朝日新聞オピニオン欄、ロバート・ゼーリック元世界銀行総裁のインタビュー「米中の共存共栄は幻か」から

・・・「習近平体制下で中国が圧制の傾向を強めたことは確かです。国家主席に就任した習氏は、『最優先事項は何ですか』と尋ねた私に『8668万人の共産党員です』と答えました。1949年の建国以来変わらず共産党は人民の『前衛』として指導する立場にあり、その強化が最優先だ――。そんな彼の本心が伝わってきました」・・・

滋賀県市長会で講演

今日は大津市で、滋賀県市長会の管理職研修に行きました。県内の市役所から200人の方が集まってくださいました。
いま市役所で忙しい部局は、子供子育て関係です。待機児童を減らす対策、無償化の対応などです。
今後の市役所の業務は、子供、孤立、高齢者といった分野になるでしょう。
例えば、公営住宅はこれまで作ることが課題でした。数はそろったので、増やすことより、そこに住んでいる人の孤立、孤独死が課題になっています。
お金で作ることができる建物と違い、この分野は対人サービスで、手法が難しいです。