ホテル辰巳屋閉店

福島市での定宿にしているホテル辰巳屋が、今月末で営業をやめます。ビルが再開発になるそうです。私が利用するのも、26日から28日が最後でした。

最近のホテル、駅近くのビジネスホテルなら、それほど設備などに差がありません。ベッドもお風呂も、よく似たものです。
違いは何か。朝食でしょう。辰巳屋は気に入っていました。内容と景色です。「朝食1位のホテル」。来月からは、別のホテルを探さなければなりません。

廃業と言えば簡単ですが、従業員の転職、取り壊し、清算など、大変な作業があるのでしょうね。
従業員の皆さんには、親切にしてもらいました。ありがとうございました。それぞれ、新しい場所で活躍されることを祈っています。

各省の業務量と職員数比較

自民党行革本部が、6月27日に「霞が関の政策立案部署等の業務量調査結果と今後の対応」をまとめました。知人に教えてもらいました。内容は原文を読んでいただくとして、興味深い資料が付いています。

まずは、いくつかの指標による、各省の業務量比較です。
「主な省庁の内部部局定員(1,000人)当たり業務量比較1/2」国会答弁回数など(p5)
「主な省庁の内部部局定員(1,000人)当たり業務量比較2/2」政省令の量(p7)

次に、各省の定員です。「各行政機関の定員」(p10)
本省の定員が興味深いです。
内閣府1,487人、警察庁2,472人、金融庁1,123人、総務省2,514人、法務省896人、外務省2,682人、財務省1,788人、文科省1,549人、厚労省3,664人、農水省3,776人、経産省2,451人、国交省4,686人、環境省898人、防衛省1,389人。

各省、各局、各課の職員数を客観的に決める、数式や指標はありません。
それなりの理由と経緯があって、このような数字になったのでしょうが。やや意外な数字があります。

肝冷斎ホームページ復活

8月中旬から不調だった、肝冷斎のホームページ。見ることができなかったり、開くことができないページがありました。ようやく、ほぼ復活したようです。いろいろと趣向を凝らしています。8月19日号には、「間違い探し」もあります。

その間に、野外調査に行ったり、野球観戦に行っています。この暑い時期に。その行動力は尊敬に値します。
私は、原稿執筆に追われていたのに。私は、人生を楽しむことが下手なようです。

福島の桃

今日8月26日昼、NHKテレビで、福島の桃を取り上げていました。「甘い、なめらか、もも」。再放送は、金曜朝4時です。

福島は桃の生産量が、日本で2位です。8月に限ると、1位です。桃の出荷は、西から始まるので、岡山県や山梨県が有名ですが、福島の桃も量とおいしさでは負けていません。世間では、知られていないのですよね。日本酒といい、どうも宣伝へたです。
原発事故の影響で、販売量が減っていたのですが、ようやく復活してきました。東南アジアでも、売れているのです。日本の2倍の値段がするようですが、それでも売れているのです。

私も大好きで、毎年、知り合いの果樹園から送ってもらっています。おいしいです。柔らかいのや硬いのや様々な種類があって、時期によって違う品種が楽しめます。こんなに種類があるとは知りませんでした。

中国、文化大革命

8月24日の朝日新聞オピニオン欄は、歴史学者・米シカゴ大学講師である王友琴さん、文化大革命についての「絡み合う、被害と加害」でした。
・・・中国社会を大混乱に陥れた文化大革命の終結から43年。中国の人々はいまだにその傷痕を癒やすことができていない。1千万人にも上るとされる、その犠牲者一人ひとりの記録を独自に調査している米国在住の中国人学者がいる。見えてくるのは絡み合う「被害」と「加害」。私たちは歴史の記憶にどう向き合うべきなのか・・・

・・・文革が終わって大学入試が再開され、北京大学の中国文学部に合格します。そして徐々に文革でいったい何が起きたのかを調べ始めました。なぜですか。
「私の調べた北京の学校10校で1966年8月だけで校長3人と教師3人が迫害によって亡くなりました。しかし、校史には何の記載もありません。政府の発表にも被害者の細かな史実はありません。でも、そんなのはおかしい。死者には一人ひとり、名前がある。当時、必ず誰かが見聞きしていたはずです。単なる数字ではなく、すべての死者が尊重されるべきではないでしょうか。そのためにはまず、すべての死が記録されなければならない。そう思いました」・・・

・・・「南京大虐殺を調べる学者は支持され、募金の呼びかけもあるのに、文革を調べる学者は調査をやめろと言われる。同じように中国人の死について調べているのにですよ。ダブルスタンダードと言われても仕方ないですよね。すべての歴史に対し、事実は事実として認めるべきだと思います」・・・

・・・2013年ごろ、中国で当時の紅衛兵が自らの行為を謝罪する動きが出ました。これまでになかった文革での「加害」への自意識です。どう受け止めましたか。
「外相などを歴任した陳毅の息子の謝罪のことですね。彼は紅衛兵として文革時に自分が教師を批判したことを謝罪した。それ自体はいいことですが、詳細については語っていません」
「きちんと事実に向き合わない人も多い。例えば、私の学校の紅衛兵の『親玉』として有名だった女性は『副校長を守れなかった』ことにおわびをしました。でも、それは違う。直接に手を下したかどうかは別として、そうした状態をつくるのに彼女たちは関与したのではなかったのか」・・・

文化大革命は1966年から1976年です。私でも小学生~大学生の時代ですから、いまの若い人は分からないでしょうね。
当初は実態が分からず、その名前通りに受け取った人が多かったようです。実態は、毛沢東とその取り巻きによる権力奪還闘争、それも国民を大々的に巻き込んでの闘争だったようです。まずは、名称を変えないと、誤解は一人歩きします。

中国と中国共産党が、詳しい検証を公表していない、させないので、国民にとってもよく分からないままでしょう。
国家が歴史の解釈を独占することの怖さが、わかります。研究や報道を規制するということは、それだけ権力にとって「都合が悪いこと」なのでしょう。また、それだけ権力は「弱い」のでしょう(強くて心配ないことなら、規制はしないでしょう)。逆に、自由主義、民主主義の「強さ」が分かります。