宗教の役割

1月17日の朝日新聞に「阪神大震災24年 被災者へ祈る支える」という記事が載っていました。大震災の際の、宗教者の役割や活動についてです。
私も、東日本大震災の際に、宗教の役割を再確認しました。

まずは、弔いです。宗教施設も葬祭場も被災し、各地で十分なお葬式をあげることができませんでした。火葬場も使えず、仮埋葬することもありました。遺族の方が、「せめて、お坊さんにお経をあげてもらいたい」とおっしゃったのです。遺族にとって、お葬式を出すことが、一つの心の区切りになります。
各宗教団体も「協力します」と申し出てくださったのですが、行政として十分な斡旋をできませんでした。政教分離の原則を気にしたからです。
もっとも、これは工夫によって(宗教団体やNPOに斡旋をしてもらう。役場の窓口は、そこを紹介する)解決できます。

つぎに、被災者の心のケアです。心のケアというと、精神科医を想像しますが、心の平静を受け持ってきたのは、人類の歴史において長年にわたり宗教の役割でした。
ここは、宗教団体に対し、もっと活躍してほしいです。