年別アーカイブ:2018年

慶應大学、公共政策論第14回目

2018年7月20日   岡本全勝

公共政策論も、第14回目。
政府の役割の議論で、政策実現の手法について、広い視野から説明しました。
また、全体のおさらいとして、公共政策論のあり方について説明しました。標準的な公共政策論に対して、私が考えている「もっと広い」「これからの」公共についてです。

これで講義は終了。14回は長いのですが、終わってみると早いです。試験はレポートを課してあります。

質問カードにあった「NPOと藤沢烈さんについて、もっと知りたい」については、次のページを見てください。「藤沢烈さんのページ

慶應大学、地方自治論Ⅰ第14回目

2018年7月20日   岡本全勝

今日は、慶應大学で地方自治論Ⅰの第14回目の授業。
今日は、これまでの授業のおさらいをしました。 あわせて、来週の期末試験の「傾向と対策」についても。
何度も言ったように、指定した準教科書を読んで、私の授業に出ておれば、良い成績が取れるはずです。

214人の出席カード・感想を読みました。多くの学生が、私の授業の意図を理解してくれたようです。
私は、知識だけでなく、ものの見方を教えたかったのです。
知識だけなら、本を読めば良いことです。慶應大学法学部の学生なら、読むべき本を指定すれば読むでしょう。社会の変化が激しい時代に、大学で得た知識はすぐに古くなってしまいます。
では、どうすれば良いか。それは、どのようにして新しい知識を得るか、どのように問題を見るか、どのように解決するか。それを身につければ、どんなことにも応用できます。大学とは、そのような場所です。

これで講義は終了。来週は試験です。

がん治療の進歩

2018年7月19日   岡本全勝

7月12日の読売新聞解説欄、山口俊晴・がん研有明病院名誉院長の「がん医療新時代へ」が、勉強になりました。先生は、胃がん手術の第一人者です。こんなに進んだのですね。

・・・僕の専門である胃がんに関して言うと、治療法や対策はほぼ確立したね。
日本胃癌学会が2001年、治療ガイドライン(指針)を公開した。これ以降、各大学や病院が独自に行っていた治療が「均てん化」された。治療の質にばらつきがなくなったわけです。
早期がんは内視鏡や腹腔鏡による切除で根治でき、進行がんも抗がん剤の進歩で生存率が高まった。
何よりも、胃がん患者が減ってきた。上下水道の整備などで衛生状態が改善され、ピロリ菌の感染が減ったことが主な原因です。あとは、早期発見のための検診率を高めればいい。15年後の日本では、胃がんはきわめてまれな病気になっているかもしれない。

治りにくいがんは、まだたくさんあるけど、がん治療は確実に進歩している。免疫治療薬の「オプジーボ」を使うと、従来の抗がん剤が効かなかった肺がん患者が劇的に良くなるケースも出てきた・・・

・・・どんな健康的な生活を送っても、がんになる人はなります。
その場合は、「がんは老化」と理解した方がいい。75歳を過ぎてがんになったら、老化だから仕方ないと割り切って、体力や価値観に応じた治療を受ければいい・・・
この項続く

圧倒的に少ない日本の公文書保存

2018年7月19日   岡本全勝

7月6日の日経新聞夕刊「公文書管理 遅れる日本」に、諸外国との比較が、わかりやすい表になって載っています。

・・・公文書の分野では、所蔵量を書架の長さで比較する。日本は62キロメートル。米国の1400キロメートル、韓国、フランス、ドイツの300キロメートル台、英国の200キロメートルより圧倒的に少ない。日本は保存の歴史が短く、対象の範囲も狭い。
公文書を管理する機関の職員数も圧倒的に少ない。欧州諸国は500~600人台、米国は3000人超に上るが、日本は188人だ・・・

職員の少なさにも気になりますが、保管量の桁外れの少なさに驚きます。もちろん、この背後には、公文書を大切にしない官僚をはじめとする「意識」があります。

イギリスの孤独担当大臣

2018年7月18日   岡本全勝

昨日、「社会的孤立が生む認知症」に、イギリスに「孤独担当相」ができたことを書きました。今日7月18日の朝日新聞に「英国人 実は孤独?」という記事が載っていました。

・・・英国政府が今年、「孤独担当大臣」を置いた。見知らぬ人ともパブに集いビールとサッカー観戦で盛り上がる英国人だが、成人の5人に1人が孤独を感じているという。孤独が長引けば健康を害しかねないとの認識も広がっている・・・

・・・ 英国では75歳以上の半数以上が独居だ。ジェンキンスさんは「以前は教会やパブで世代を超えた交流があったが、そんな近さは失われつつある」と心配する・・・英国赤十字と生協の調査では、900万人以上の成人が「いつも」または「しばしば」孤独を感じていると推計されている。成人の5人に1人だ。
別の調査では、障害者の半数が常に孤独を感じる、また65歳以上の5人に2人がテレビかペットが「一番の友人」と回答した。ロンドンの移民・難民の6割弱は孤独や孤立が最大の課題だという・・・

・・・対策を求める声が強まり、高齢者や障害者らを支援する官民5団体は11年、「孤独を終わらせるキャンペーン」を始め、行政への働きかけを強めた。
決定的だったのは労働党のジョー・コックス議員の存在だ。戸別訪問で孤独な人の多さを知り、15年の初当選後、対策を検討する超党派の委員会を設立。だが翌年、英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票の直前、極右の男に殺害された。事件の衝撃とともに遺志を継ぐ機運が高まった。
委員会は昨年末、担当大臣の設置を政府に要望。メイ首相が今年1月、トレイシー・クラウチ議員(42)を孤独担当相に任命した。
英政府は今年中に「対孤独戦略」を立案する。クラウチ氏の下に各省庁から8人の政務次官らを集めて対策チームを設置。6月以降、実態調査に乗り出した。世代や地域によってどのような介入が効果的か、地域で活動している団体や専門家に問うものだ。
英政府は孤独を「人との交わりがない、あるいは足りないという、主観的で好ましくない感情」と改めて定義。「社会的関係の質や量についての現状と理想に不一致があるときに起きる」とした。国家統計局が主体となって「孤独の指標」の確立もめざす。
クラウチ氏は「ボランティアや活動家、企業、政治家が力を合わせれば、孤独に打ち勝つため前進できる」。これまで民間主導だった孤独対策を国が指揮することになり、個人の内面に公権力が踏み入る危うさをはらむが、社会の受け止めはおおむね肯定的だ・・・

詳しくは原文をお読みください。