年別アーカイブ:2018年

電子メール誤送信防止・フールプルーフ

2018年9月14日   岡本全勝

「フールプルーフ」という言葉をご存じですか。英語で、fool proofです。
辞書には、「利用者が間違えた操作をしても、危険な状態を招かないようにする仕組み」というような説明があります。

電子レンジが出始めた頃の話です(うろ覚えなので、不確かなのですが)。水虫を治そうと、足を入れて作動させた人がいたそうです。体内の水分が沸騰して、大やけどになります。そこで、扉を閉めないと、作動しないようにしたのです。
この時に、フールプルーフという言葉を覚えました。私は英語を直訳して、「バカ防止装置」と理解しました。「不注意による失敗防止装置」の方が、正しいですね。
(インターネットで調べると、そのような事件はでてきません。そもそも電磁波が外に漏れ出さないように、扉を閉めないと作動しないようにしてあるそうです。すると、私の記憶は間違いですね)

さて、何を言いたいか。ケアレスミスといわれる不注意による失敗は、通常なら起こらないのですが、何かの拍子にやってしまいます。職場でよくある失敗は、ファックスや電子メールの誤送信です。そこで、いろんな防止策がとられています。
・ファックスで送る場合は、2人以上で確認すること。
・電子メールを送る際に、「宛先は間違いないですか」と警告が出る仕組み。
・電子メールで、添付ファイルを送る際に、「その添付ファイルは間違いないですか」と警告が出る仕組み。
・外部の人に電子メールを送る際に、送信ボタンを押してから実際に送信するまでに、数分間時間をおいて、取り消しができるようにする仕組み。

私の職場でも、いくつかの仕組みが入っています。
私は、すべての電子メールの送信の際に、「確認画面」が出るようにしています。「面倒だなあ」と思うことがありますが。この仕組みのおかげで、何度か失敗を防ぐことができました。

福島の災害と復興を見る観光

2018年9月13日   岡本全勝

ホープツーリズムって、ご存じですか。ダーク・ツーリズムは、聞いた人もいるでしょう。災害や事故の現場を訪ねる旅行です。
復興庁では、民間の協力を得て、福島を対象地域とした災害と復興を見る、体験旅行を進めています。「ホープツーリズム」という事業を立ち上げました。
災害や事故は、見たくないものです。しかし、起きるものです。それに対してどのように対応したか、そこからどのように復興したか。その経験は、後世の糧となります。

災害と事故をそのままで終わらせたら、それはダーク・暗いものです。それを、後世に生かす。過去を振り返るだけでなく、未来に生かすのです。ダークでなく、ホープです。これは、日本の財産になると思います。
趣旨から引用します。
・・・福島をフィールドとした「主体的・対話的で深い学び」の実現
~今、福島でしか学べないことがある!~
ふくしまの「ありのままの姿」と未来を見据え復興に挑戦する「人々」との出会いを通じて、希望を感じ自分自身を成長させる旅。震災と原発事故を経験したふくしまならではの”新しい学びの旅”・・・

今回、体験ツアーを募集中です。「ふくしま 発見・体感モニターツアー」。いくつもコースがあります。画面をクリックして、探してください。
地元の人でも、復興庁の職員でも、2~3日でこれだけの場所を見て、これだけの経験をすることはありません。
興味のある方は、ご参加ください。参加費用は、私の推計では、通常費用の半額から4分の1でしょうか。お得です。

戦国大名と分国法

2018年9月13日   岡本全勝

清水克行著『戦国大名と分国法』(2018年、岩波新書)が面白かったです。
日本史で少し習った、戦国大名がつくった法律=分国法についてです。この本を読んで、概要がわかりました。行政法+刑法+民法+商法のようなものですね。その内容は、本書を読んでいただくとして、もっと興味深かったのは、その定めの効力です。

それまで、制定法としては、律令や御成敗式目がありました。時代の変化と地域の実情に合わせて慣習法ができ、それらも取り込んで「国内法」をつくった意義は大きいでしょう。ところが、有力大名がみんな、分国法を作ったわけではありません。
そして、分国法の内容やなり立ちを見ていくと、大名が「強力な支配権で法令を発布した」のではなさそうです。部下に突き上げられて「協約」として結ばれたもの(マグナカルタのようです)や、部下が言うことを聞かないのでしびれを切らして定めたものもあったようです。
そしてなにより、結城氏、六角氏、今川氏、武田氏のように、その後しばらくして滅びた大名、伊達稙宗のように息子に追放された大名と、決して権力基盤が盤石ではなかったのです。逆に、だからこそ、制定法を作ったのかもしれません。

さらに、これら法令がどこまで守られたか。それも、判然とはしません。文書を見て、「立派なものができた」と考えるのは、早計です。
そのような、ものの見方を教えてくれる名著です。私は、そのような観点から、この本を読みました。

時事ドットコム連載「明るい仕事講座」

2018年9月12日   岡本全勝

時事通信社のウエッブサイト「時事ドットコム」で、「明るい仕事講座」が載りました。当初は、表紙の右「人気記事アーカイブ」に、漫画で入り口がありました。その後、漫画は、表紙下の「編集部セレクション」に移りました。
原本は「明るい公務員講座」ですが、公務員だけでなく民間の人にも役に立つとのことで、載せてくださるそうです。文章は、単行本に少し手が加わっています。補足説明

紹介 悩みに答える
第1回 9月1日 明るさは最大の武器
第2回 9月8日 返事は「ハイ」と元気よく
第3回 9月15日 一人で悩むな、抱えるな
第4回 9月22日 メンターを持とう
第5回 9月29日 中身の悩みと進め方の悩み
第6回 10月6日 実は人間関係に悩んでいる

日経新聞夕刊コラム「あすへの話題」2018年4月5日「新人諸君へ」での解説

震災から7年半

2018年9月11日   岡本全勝

今日9月11日で、震災から7年半になりました。新聞各紙が、復興の状況を伝えています。
岩手・宮城両県では、公営住宅と高台移転宅地造成が進み、9割を超えています。しかし、空き部屋もあります。長期間の避難で、戻ることをあきらめた人もいるのです。仮設住宅居住者は、減っています。
福島では、避難指示が解除された地域の復興が進んでいます。しかし、まだ避難指示が出ている地域もあります。

福島民報新聞1面は、「居住者昨年比1.7倍 11市町村の避難解除地域4182人増の1万人超」を伝えていました。
私たちは、しばしば居住者の数値を、帰還率で把握しています。住民登録者数のうち、何人が居住しているかという割合です。多いところでは8割になり、少ないところ・避難解除がまだ最近の地域では1割です。率でとらえるのも、一つの復興指標です。
他方で、この記事のように、実数でとらえると実態が見えます。地域の人口が、1年で4千人も増えているのです。1.7倍になっています。うれしいことです。
住民が増えると、学校、病院、介護施設、商店などのサービス拡大が必要です。働く場も重要です。市町村と民間企業の事業再開を、国や県で支援しています。町のにぎわいの基礎は、働く場だということを実感します