年別アーカイブ:2018年

自衛隊の生活の知恵

2018年11月20日   岡本全勝

11月16日の日経新聞夕刊「自衛隊「知恵袋」生活の役に 動画解説、若者にPR」から。

・・・冬場に静電気で「ピリッ」とくるのを防ぐにはどうすればいいか――。生活や仕事を効率的にする工夫を「ライフハック」と呼ぶ。ネットで紹介するサイトのなかで評判なのが「自衛隊LIFEHACK CHANNEL(ライフハックチャンネル)」だ。お堅いイメージの自衛隊が手軽な生活術を紹介する意外感が人気を集めている・・・

・・・静電気を防ぐ方法を紹介する動画では、迷彩服の自衛官がかがみ、地面に両手を付けて勢いよく掛け声をかける。「アースよし!」。すると「以上です」とナレーションが入って動画が終わった。拍子抜けする簡単さだ。土や壁などを触るだけで体内にたまる静電気は放電できる。自衛隊は自らの命を守るためにこの知恵を使う。弾薬を扱う際に静電気が発生すると爆発の危険があるため、必ず「アースよし!」の掛け声で地面に手を付くそうだ・・・

・・・それぞれの動画は陸海空の各自衛隊の現場の知恵を募ってつくった。同じ自衛隊でも陸海空で組織が違えば、互いに知らない話が多い。日々の任務などで交流する機会が少ないからだ。陸自のある隊員は海自が情報提供した「船で酔わない方法」に驚いた。船の真ん中付近に座るだけだ。揺れが最も少ないという・・・

へえ、そうなんですね。「自衛隊LIFEHACK CHANNEL」へ。

人は「意味」を食べて生きる存在。山口周さん

2018年11月19日   岡本全勝

11月13日の日経新聞オピニオン欄「ポスト平成の会社像は」。山口周さんの発言から。

・・・コンビニエンスストアを見回すと、役に立つ文房具が少なく、役に立たないタバコが豊富だ。これが今の経済の姿を映している。日本は得意だったはずの「役に立つ」という分野で負け組に転じた。情緒が不要で、「役に立つ」代表だった半導体チップはインテルの総取りになってしまった。これからは「役に立たない」ことでお金を稼ぐ方向にシフトする必要がある。
ビジネスは問題の設定と解決。昭和は不満、不便、不安だらけで、問題を設定する必要がなかった。トップが宿題を出し、それをミドルが解決していく構造だった。しかし問題が外から与えられない豊かな時代は違う。問題を解決する人こそ余ってしまう・・・

・・・日本の大学は実学志向を強めているが、米国で実学に力を入れているのは大学院だけ。ハーバードやスタンフォードなど海外の大学はむしろリベラルアーツを強化している。つまり教養だ。アジェンダシェイプにはリベラルアーツが大事になるということだ・・・

次のような発言も。
・・・リーダーの再定義も欠かせない。「年長者に向かって反論できる心理的な抵抗の度合い」についてオランダの心理学者が「権力格差指標」をつくった。この指標とイノベーションには相関関係があると思う。日本は欧米に比べ権力格差指標が高く、イノベーションランキングは低い。リーダーは権力で支配するタイプではなく、地位と関係なく、他者に奉仕するサーバントリーダーが求められる。

日本には「意味」も足りない。広告代理店に勤務していたころ、働く意欲を失う社員を多く見た。無意味な商品を出すことに嫌気がさすのが理由だった。人は「意味」を食べて生きる存在だ。北海道の炭鉱労働は過酷だったが、精神を病む人は出てこなかったという。エネルギー産業の中心に身を置く炭鉱マンは自負と意味に満ちていた・・・

デザインと設計

2018年11月18日   岡本全勝

11月13日の日経新聞「やさしい経済教室」、鷲田祐一・一橋大学教授の「経営とデザイン」第2回

・・・英語の「design」は直訳すると「設計」になります。しかし近代以降の日本では、主に機械工業や建築業の分野で図面を描いたり機構を考案したりする行為を「設計」と呼び、「design」に含まれるそれ以外の要素は「図案」「意匠」あるいは「デザイン」と呼ぶようになりました・・・

納得しました。私は、新しい仕事を計画する際に、「設計」という言葉を使っています。その前段として、「構想」とも(夢と構想)。
ところが、この文脈で、「デザイン」というカタカナ英語は、使いにくいのです。英語にすれば、designだと思うのですが。日本語でデザインというと、服装や宝飾品の図案であり、言葉での説明でなく、スケッチを想像するのです。

鷲田先生の説明で、腑に落ちました。designを翻訳する際に、設計とデザインと、2つに翻訳したのですね。
Strikeを、ストライク(野球)とストライキ(労働争議)に分けた例もあります。

故ロナルド・ドーア先生

2018年11月18日   岡本全勝

ロナルド・ドーア先生が、お亡くなりになりました。ロンドン大学名誉教授で、イギリスで日本研究の第一人者です。

先生とは、ひょんなことから、電子メールのやりとりをしたことがあります。
2007年に、先生が東京新聞に書かれたコラムに、私のホームページの記述が引用されたのです。で、お礼に電子メールを打ったら、お返事を頂きました。イタリアのアドレスになっていました。
ご冥福をお祈りします。

福井県大野市役所研修会

2018年11月17日   岡本全勝

昨日16日は、午前中に慶應大学での授業をしたあと、午後からは福井県大野市役所の研修会に行って、お話ししてきました。福井駅まで、東京から新幹線と米原駅で特急しらさぎを乗り継いで、3時間半。そこから大野市まで、車で約50分です。

市役所の職員労働組合主催の勉強会です。拙著『明るい公務員講座』の熱心な読者がおられ、依頼がありました。
なんと、金曜日の午後6時から7時半までという時間帯に開催されました。「皆さんも疲れているから、もっと早く開始できないのですか」と問い合わせたのですが、「勤務後に職員が集まるために、この時間でお願いします」とのこと。
労組主催といい、こんな時間帯に開催することといい、その熱心さには驚きました。60人を超える職員が集まって、熱心に聞いてくれました。
みなさん、どのようにしたら働き方改革が実現するか、効率的な仕事の進め方に悩んでいます。その参考になればと、引き受けました。
講演会後の意見交換会もあり、私は早々に宿に引き上げたのですが。一部の職員たちは、夜遅くまで話が弾んだとのことです。若いですねえ。

せっかくの機会なので、町を案内してもらいました。大野市は、越前大野城の城下町で、きれいな街並みが残っています。
大野城は、盆地の中にある山に築かれたお城です。山道を登り、天守閣から眺める城下町は、きれいです。再建された天守閣が雲海に浮かぶ景色は、天空の城として有名です。もっとも、なかなか見ることはできないようです。しかし、夜はライトアップされていて、それはきれいでした。フランスのモンサンミッシェル並です。

帰りに福井駅で買った、焼き鯖寿司の駅弁は、若狭の名物でおいしかったです。サバは、ノルウェー産と書いてありました。