年別アーカイブ:2018年

日本の大学の特殊性「家元制度」

2018年1月24日   岡本全勝

1月15日の日経新聞、黒川清・政策研究大学院大学名誉教授の「独立した研究者、育成を」から。日本の科学技術研究が凋落する理由について。
・・・欧米やアジアの有力大学は、そうした変化に対応して魅力ある研究の場を整え、世界中から意欲ある教員、若者を引き付けている。他方、日本の大学は旧態依然、かつての“成功モデル”の維持にきゅうきゅうとするのみである。凋落は日本の大学が持つ構造的、歴史的な要因に起因するといわざるをえない。

明治政府は、ドイツの大学の講座制を採用して日本の高等教育の構築を図った。教育と研究を一体的に進める講座制によって、新国家の学術レベルは飛躍的に向上した。
だが、この制度は講座の主である教授を頂点とする権威主義的なヒエラルキーを形成し、自由闊達な研究の足かせとなる問題をはらんでいた。そこでドイツは同じ大学・講座の助教授は、そこの教授になれない制度を取り入れていた。大学でのキャリアを求めるならば独立した研究者として新天地で羽ばたくという哲学を持っていたからだ。
ところが、日本はドイツの大学の「形」は取り入れたものの、独立した個人としての研究者を目指すという「精神」の方は置き去りにした。

その結果、日本の大学現場には旧態依然とした“家元制度”が大手を振ってまかり通ることになった。教授という権威の下で、学生や若手研究者らは全員がその徒弟であり、教授の手足となって研究し教授の共著者として論文を書く。研究は教授の下請けの域を出ず、多くは教授の業績となる。大学には東大を頂点としたヒエラルキーが存在し、大学院重点化で狭いタコツボがさらに狭く窮屈になった。徹底したタテ社会の論理である。
タテ社会の頂点に立つ教授の下では、ポスドクで海外留学に出ても、それは教授のツテであり、2~3年で帰国するひも付き留学にすぎない。弟子たちは独立した研究者として独創的な研究を競うのではなく、教授の跡目争いに没頭する。官庁や企業と同様に大学の世界でも、今いる組織を飛び出して活躍することは社会的リスクが極めて高い。これでは斬新な研究が生まれるはずがない。

西洋に咲いた近代の科学研究には、次世代の独立した研究者を育てるのは教授の責任という哲学がある。教授の役割は自分の後継者、内弟子の育成ではない。次世代を切り開く独立した研究者を育てることなのだ。指導者は育成したPhDで評価されるといっても間違いではない。ここが日本と欧米の一流大学の基本的な違いだ・・・

原発被災地、営農再開意向

2018年1月23日   岡本全勝

福島相双復興官民合同チームが、被災12市町村の農業者戸別訪問活動結果を公表しました。

平成28年11月に、認定農業者への戸別訪問結果を公表しています。認定農業者では、522人のうち、営農を再開した者と意向のある者は444人、85%です(認定農業者は、担い手と期待される規模が比較的大きな農家なので、再開意向が多かったのでしょう)。

今回の対象者は、それ以外の人です。その結果は、再開済みと再開意向のある人は41%、再開意向のない人が42%、未定が17%です。
再開意向のない方は残念ですが、それぞれご事情があるのでしょう。被災地以外の区域でも、後継者難から耕作放棄地が増えているのです。
この調査結果から、次の対策を立てることができます。官民合同チームは、このような戸別訪問など、地道な活動を続けています。

大雪

2018年1月23日   岡本全勝

昨日22日夕方から、東京は大雪だったようです。20センチも積もったとか。交通などに、大きな障害が出ました。
福島市内も雪で、朝には30センチ近く積もっていました。バスはチェーンを付けて走っています。道路も歩道も除雪され、平常の生活です。みなさん、靴もブーツなど雪道用を履いておられます。雪に慣れている北国と、慣れていない地域との違いですね。
しかし、問題はこれからです。今日の昼に溶け始めた雪がシャーベット状になり、明日朝には凍り付きます。新雪より、歩きにくいです。
皆さんも、気をつけてください。

福島の現状、英語での発信

2018年1月22日   岡本全勝

原発事故からの復興の現状を、海外の人に知ってもらうことも重要です。環境省が、良い番組をつくって、海外に発信しています。

海外テレビ番組」「Fukushima Today」
1  外国人学生が見た福島
2 若い力で地域に活力を
3 ロボットで地域復興
4 物理学者 早野龍五と福島の6年

環境省のホームページ 「Environmental Remediation