今日は、慶應大学で地方自治論Ⅱの第3回目の授業でした。
予算と決算について説明しました。自治体の予算案がつくられ、議会の審査を得て成立し、実行されること。そして、結果としての決算も審査されること。一般会計、特別会計、公営企業会計の区分。一般会計の収入と支出の内訳など。
相模原市役所に提供してもらった小冊子「予算事始」を使いました。これは、なかなかの優れものです。抽象論をしても、学生はわかりませんからね。相模原市さん、ありがとうございます。
あわせて、予算で見えることと、見えないことを説明しました。一般的には予算額が増えることは良いことと思われますが、公害対策費などはない方が良いこと。インプット、アウトプット、アウトカムの違い。フローとストックの違いなど。
普通の教科書には、載っていない事柄です。教科書に載っていることなら、学生たちは読めばすみます。私の講義は、教科書に載っていることのうち重要な点、そして教科書に載っていないことです。それは主に、実務の現場の話や、様々な見方です。
講義は、調子が出て来ました。学生の顔を見ていると、理解している、食いついてきていることがわかります。すると、こちらもやりがいがあります。そして、90分の講義が終わると、心地よい疲れが出ます。