慶應大学、地方自治論Ⅱ第1回目

秋学期の授業、地方自治論Ⅱが始まりました。今日の出席者は116人です。まず、授業計画を話すとともに、春学期の試験の成績評価を説明しました。
問ごとに、どのような基準で採点したか、どのような答案は及第点を与えなかったかを説明しました。今日の授業の終わりに書いてもらった学生の出席カードには、「私の答案の評価の理由がわかりました」と書かれたものがありました。

そして、地方財政学とは、どのような学問かを説明しました。財政学が経済学と政治学の接点であること、地方財政にはどのような特徴があるかです。
学生の多くは、経済学や財政学を履修していません。よって、経済主体と相互の関係、経済原理だけでは達成されないことを政府が担うことなどです。
この点は、学生に新鮮だったようです。そうですね、多くの教科書は、個別の説明から入っているので、財政学が経済学や政治学でどのような位置づけにあるのか、初心者にはわかりませんよね。

今日も、学生の出席カードには、様々な質問が書いてあります。来週は、このいくつかにも答えましょう。今日配った相模原市の住民向け情報誌「ナイスガイドさがみはら」は、来週使います。持ってきてください。

祝290万人

今日9月28日、カウンターが290万人を超えました。280万人達成が、5月29日でした。4か月で、10万人に見てもらっています。
毎日見てくださっている方に、お礼申し上げます。少しでもお役に立つよう、(元)官僚の生態学や、社会の見方などを書き続けましょう。

あと10万人で、300万人達成です。

岩手県被災地視察

26日27日と、岩手県沿岸の被災地を視察してきました。毎年に一度、復興状況を確認するために、出かけています(2017年)。街並みの復興状況を見るとともに、市町村長さんたちの話を聞くことが、目的です。あとするべきこととして何が残っているか、何に困っておられるか、それを聞くのが仕事です。
結論から言うと、復興事業(住宅やインフラの整備)はほぼ終わったか、めどが立ちました。この点では、市町村長さんたちは、ほっとしておられます。もう7年半がたつのですからね。仮設住宅に入っておられる方には、長かった時間だと思います。

今回は、岩泉町、宮古市、山田町、大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市を見てきました。岩泉町は、大震災の復興事業はほぼ終わったのですが、平成28年の大水害で大震災をはるかに上回る被害を受けました。この復旧事業が、これから本格化します。
町の中心を流された、山田町、大槌町、陸前高田市も、中心市街地のかさ上げが終わり、この1年でどんどん建物が建っています。基礎工事ができれば、上物は早いですね。
公営住宅や住宅移転用地完成のめども立ち、いくつか残っている仮設住宅を終了させる目標も立っています。

三陸自動車道が、部分的に次々と開通しています。移動には、この高速道路を使います。国道45号線に比べ、上り下りやカーブが少なく、早くて、かつ乗り心地も良いです。
ところが、困ったことがあります。山の中を通っているので、浜にある集落を通らないのです。役場の近くのインターチェンジから、次の役場の近くのインターチェンジに直進します。すると、これまで国道を走っていた時に通っていた集落が、見えないのです。これは、困りものです。次回は、高速道路を使わず、下の道を通りましょう。
この項続く

井上亮・オリックス社長、上司は人一倍努力している

9月20日の日経新聞夕刊「私のリーダー論」、井上亮・オリックス社長のインタビューから。

・・・稟議(りんぎ)書は端から端まで全部読みます。前日に全部資料を読み込む。逆にミーティングは10分で終わっちゃいます。長くても1時間はかけない。座る前に「この提案はだめだから会議しなくていい」と帰らせるケースもあります。これは嫌われますよね。私は嫌われCEOだと思います(笑)。
オリックスはリースの隣、またその隣へと事業領域を広げ、今や空港や水族館を運営するなど、複雑な案件が増えています。一業種だけ見ているなら、その業種のことだけを何十年間もやっているわけだからプロですよね。だからすぐに判断できる。当社の場合は細かく言うと100業種以上の案件の判断を日々しています。その場で社員から説明を受けて答えられるなんて、天才でもない限りありえない。だから事前に資料を読み込んで、判断していく。それだって正しいか自信はありませんよ・・・

麻生内閣発足から10年

2008年9月24日に、麻生太郎内閣が発足しました。あれから、10年が経ちます。内閣の簡単な記録は、総理官邸のホームページで見ることができます。
私は、総理秘書官に就任しました。その数日の私の動きは、日経新聞夕刊コラム「いつ寝るか」に書きました。緊張する、充実した時間でした。

時間がたつのは、早いですね。私はその後、東日本大震災の対応に呼び出され、7年半にわたってその仕事をしています。
政権は民主党へ、そして自公連立政権へと再交代があり、安倍内閣が6年続いています。