『明るい公務員講座 仕事の達人編』印刷へ

『明るい公務員講座』の続編、『明るい公務員講座 仕事の達人編』の校正を終え、印刷に入りました。3月中に、本屋に並ぶとのことです。

昨年11月から、連載した文章の再構成、原稿の整理を始めました。結構時間がかかりました。
校正段階に入っても、悩み続けました。この表現が良いかどうかなど、悩みはつきません。
編集長と意見交換しながら、それぞれの箇所を決めました。ところが、その後でも、気になる箇所が見つかります。
時間切れで、印刷に入りました。どこかで決断しないと、終わりがないですよね。

企業による事業再開支援

3月10日の朝日新聞経済欄に「復興支援 トヨタ式「カイゼン」伝授」が載っていました。詳しくは、本文を読んでいただくとして。
石巻市の水産会社では、トヨタの助言を受けて、生産効率が2~3割改善するとのことです。宮古市の漁協では、生産性が5割上がったとのこと。

以前、宮古市の水産加工会社にトヨタが指導に入ってくれて、生産効率が2割上がりました。陸前高田市にあった酒造会社も、2割上がりました。
この話は、産業再生の見本として、私も講演で使わせてもらっています。「補助金で施設設備を復旧しただけでは、売り上げが戻っていない。売り上げを伸ばすために、効率化や高付加価値化が必要だが、それは役所ができる分野ではない。企業の支援がありがたい」という文脈です。
私も何度か現場を見に行ったのですが、どこがどのように変わったのか、よく分かりませんでした。この記事を読んで、少し分かりました。

復興庁では、産業再開支援の手法として「企業連携」を進めています。

絶景本棚

本の雑誌編集部編『絶景本棚』(2018年、本の雑誌社)が、面白いです(もっと良い表現があれば良いのですが。私の語彙不足です)。
34人の愛書家、蔵書家の本棚の写真集です。トップバッターは、松原隆一郎先生のらせん階段です。私も見学させてもらいました。

まあ、すごいとしか言いようがありません。それぞれ量が膨大であることだけでなく、きちんと整理された本棚から、足の踏み場もない書斎まで。
私も、この方々とは比べようがないですが、6畳の書斎は作り付けの本棚からはとうの昔にあふれ、床に山積みになっています。それもどんどん増殖して、パソコンにたどり着くには、本の山々の間にある、けもの道をたどるような状態です。
で、この方々の書庫と書斎を見て、反省するやら安心するやら。

アメリカ海軍大学、配偶者教育

下平拓哉著『アメリカ海軍大学の全貌』(2018年、海竜社)を読みました。海軍大学で何を教えているか、興味があります。もっとも、この本では、私の知りたい「授業の内容」までは書かれていません。国家機密なのでしょうね。

ところで、76ページ以下に、「配偶者プログラム」が載っています。
・・・(海軍リーダーシップ倫理センター)には、世界中に展開している各地域軍や艦隊等の指揮官候補や駆逐艦等の艦長・副長候補の士官、部隊先任下士官候補の下士官等に対して様々なプログラムがあるが、その中でも特に興味深いのが、それら士官及び下士官に対する配偶者プログラムがあることだ。配偶者プログラムは、1週間、夫婦一緒に行われる。そこでは、オンブズマンやMBTI(Myers Briggs Type Indicator)等の様々な手法が取り入れられている・・・
・・・配偶者プログラムの最後は、これらの教育の集大成として、夫婦による共同作業を実施する。これからの将来を乗り越えていくためには、何が必要かを考え、それを模型化するものだ。そして、それを他者に説明、表現できることが最終目標となっている・・・

確かに、妻や夫の理解が必要ですよね。軍隊、しかも長期間家を空ける海軍なら。しかし、これはほかの職場にも必要かもしれません。

3月11日から7年

今日は、3月11日。あの日から7年が経ちました。私は、福島県の慰霊祭に参列しました。
新聞やテレビが、この1週間ほど、様々な特集を組んでいます。国民の皆さんに、あの大災害を思い出していただき、また復興がどこまで進んだか、何が課題かを知ってもらうよい機会です。
避難者数は当初の47万人から7万人余りに減りましたが、なお7万にもの方が自宅に戻れていません。1年後には、住宅・公営住宅の受け皿は、ほぼ完成します。