全勝餅

仙台に「全勝餅」というお菓子があります。作っているお店の近くに住んでいる方から、いただきました。そんな名前のお菓子があることを、初めて知りました。
柔らかくて、上品で、おいしかったです。「お店の紹介

読売新聞地方版(2014年6月21日)によると、
「日露戦争(1904~05年)の勝利を願い、蛸忠十郎氏が売り出した。そば1杯が3銭だった時代に1個50銭の高値だったが、出兵する兵士の家族を中心に爆発的に売れ、大正6年(1917年)の帝国製菓博覧会などでも金賞を受賞したという」。

今度、仙台に行ったら、ぜひ買って帰らなければいけませんね。
ちなみに新宿区に「全勝寺」と言うお寺もあります。

新社会人と先輩のずれ

3月24日の日経新聞別刷り「プラス1」は、「新人VS.先輩 会社でびっくり体験ランキング」でした。
・・・新社会人にとって職場は知らない常識ばかり。驚くのは彼らを迎える先輩、上司も同様だ。双方にびっくりした経験を聞き、ランキングした・・・
詳しくは、本文を読んでいただくとして。
新人の驚きは、
1位 発言や休暇は空気を読んでから
2位 仕事のマニュアルや説明がなかった
5位 仕事をだらだらやる
10位 下積み時代を武勇伝のように語る

「1年目に身につけるべき能力は?」という問があります(記事の図表)。
新人は「知識やスキル」を重視し、上司は「仕事への姿勢」を重視しています。いずれにしろ、この2つが重要です。

次のような記述もあります。
・・・人材育成のプロがみる新社会人の特徴は「冷静で現実的」「無駄を省く」。経験は浅いが「ネット上の情報を組み合わせ一定の成果を出す自信がある」(リクルートマネジメントソリューションズの桑原正義主任研究員)。調査では自分の職場を「だらだらやる」「指導がない」と見ていた。
一方、30代以上は経験を通じて仕事を覚えていった世代。自分で答えを見つけて問題解決した経験が多いため、新社会人に対して「手取り足取り教えないと何もできない」と手厳しい。
ただ、こういった世代間ギャップは世の常で、先輩は新人に手厳しいもの・・・

先輩たちも数年前は新人だったのに、忘れているんですね。
このような記事は、後輩や部下の指導に役に立ちます。

春です。

東京では、早々と桜が満開になりました。先週水曜日、春分の日には雪が降っていたのに。三分咲きや五分咲きを通り越して、一挙に満開です。
もっとも、新幹線の窓から見える、北関東と福島は、まだ梅の季節です。
天気予報が日中の気温を20度と予想しているので、今日はコートも持たず、春の服装にしました。朝は少しひんやりとしましたが、昼食後の散歩は暑かったです。日差しも、春らしくなっています。気温は22度を超え、5月並みだったそうです。
コートが不要になると、体も軽くなりますね。

アタリ著『21世紀の歴史』

調べたいことがあり、ジャック・アタリ著『21世紀の歴史』(邦訳2008年、作品社)を読みました。出版された時、本屋で手に取ったのですが、そのときは気が進まず。

フランスで出版されたのは2006年。世界金融危機を予言したと、有名になりました。今読んでも、適確な未来予想に、驚きます。
本の前半は、これまでの資本主義の歴史、経済と権力の中心がどのように移ってきたかを述べます。
後半は、未来予想です。民主主義、政府、国家が破壊され、放っておくと、混沌とした社会が出現すると述べます。市場・商品化の行き過ぎと、地域紛争によってです。
今まさに、進行していることです。市場経済と民衆の感情は、貧富の格差拡大や移民問題によって、放置しておくと、社会の安定が損なわれます。

この社会の分断を、どのように防ぐか。社会の統合(その基礎にある個人の満足。それは承認と再配分によるのでしょう)も、政治の重要な役割です。政治には、重い課題が突きつけられています(もっとも、対外戦争をすることで愛国主義に訴える手法はよく使われます。これには注意が必要です)。
経済成長がある時期にしか、民主主義は成り立たないという説もあります。20世紀の後半は、経済成長と両大国の支配とで、日本をはじめ多くの先進国や中進国にとって良い時代だったのでしょうか。

社会の動きや人の行動や感情を、管理することはできません。また、そんなことをしたら、怖い社会です。しかし、管理までに至らないとして、社会を制御すること、良い方向に導くことが重要です。

ファッションストリート、高円寺

3月17日の日経新聞夕刊に、「高円寺だってカワイイ」が載っていました。
・・・古着やユニークな衣装の店が多い東京・高円寺のファッションに世界の関心が集まっている。米人気歌手のレディー・ガガさんが前衛的なファッションアイテムに注目するほか、モデルの三戸なつめさんらも交流サイト(SNS)などで店を紹介してブームを後押し。原宿とは一味違うストリートファッションの発信基地になっている・・・

はい、私の住んでいる高円寺です。ルック商店街は、1本隣の道路です。夏には、高円寺阿波踊りで賑わいます。このホームページでも、紹介したことがあります。
古着屋が多いことは気がついていましたが、そんなに有名だとは知りませんでした。100店もあるとは。なにせ、私に全く関係ないのです(失礼)。

記事には、次のような分析もあります。へえ・・・。
・・・なぜ高円寺に関心が集まるのか? 「2000年代後半から消費者の節約志向の高まりを受け、安さを求めてファストファッションが流行した。だが今は着こなしの画一化を嫌い、古着を新品とうまくミックスして自分だけのおしゃれを楽しむようにトレンドが変わってきた」と伊藤忠ファッションシステムの中村ゆいさんは指摘する。
さらにファッション雑誌の衰退もある。かつては有力雑誌が新たな流行を生み出してきたが、Zipper(ジッパー)、CUTiE(キューティ)、AneCan(姉キャン)、egg(エッグ)、SEDA(セダ)など有力誌が相次いで休刊。有名タレントや個人がSNSを通じて流行を発信する時代になり、原宿や六本木、青山など都心から全国に流行を発信する既存のメカニズムが崩れつつある。
有力誌の休刊、SNSによる流行発信、ファストファッションの飽和、古着ブーム……。高円寺ファッションが人気を集める背景には、業界を取り巻く様々な環境変化が浮かび上がる。政府は文化などのソフトパワーを強化する「クール・ジャパン」戦略を推進しており、外国人観光客の関心を引き付ける有力なコンテンツになりそうだ・・・