アメリカ海軍大学、配偶者教育

下平拓哉著『アメリカ海軍大学の全貌』(2018年、海竜社)を読みました。海軍大学で何を教えているか、興味があります。もっとも、この本では、私の知りたい「授業の内容」までは書かれていません。国家機密なのでしょうね。

ところで、76ページ以下に、「配偶者プログラム」が載っています。
・・・(海軍リーダーシップ倫理センター)には、世界中に展開している各地域軍や艦隊等の指揮官候補や駆逐艦等の艦長・副長候補の士官、部隊先任下士官候補の下士官等に対して様々なプログラムがあるが、その中でも特に興味深いのが、それら士官及び下士官に対する配偶者プログラムがあることだ。配偶者プログラムは、1週間、夫婦一緒に行われる。そこでは、オンブズマンやMBTI(Myers Briggs Type Indicator)等の様々な手法が取り入れられている・・・
・・・配偶者プログラムの最後は、これらの教育の集大成として、夫婦による共同作業を実施する。これからの将来を乗り越えていくためには、何が必要かを考え、それを模型化するものだ。そして、それを他者に説明、表現できることが最終目標となっている・・・

確かに、妻や夫の理解が必要ですよね。軍隊、しかも長期間家を空ける海軍なら。しかし、これはほかの職場にも必要かもしれません。