NPOの復興支援

一般社団法人RCFが、引き続き被災地での復興支援をしてくれています。
今回の大震災では、組織的ボランティアであるNPO(非営利活動)の活躍が、特徴的でした。行政の手の届かないところ、例えばコミュニティ再建や、企業と被災地のマッチングなどです。また、復興にとどまらず、未来に向けての活動もしています。
具体的な活動内容は、メールマガジンをご覧ください。

フランス、徴兵制復活論議

2月11日の朝日新聞「日曜に想う」は、大野博人・編集委員の「分断フランス「徴兵制」に何望む」でした。
先日、マクロン大統領が、徴兵制を復活させると発表しました。それを聞いて、私は「この時代に・・・?」と疑問を持ちました。戦艦にしろ戦闘機にしろ、素人が少々の訓練を受けて使えるものにはなりません。
この記事を読んで、分かりました。まず、提案されている兵役期間は、たった1か月です。
大統領は、国防や治安への貢献を考えているのではないようです。生まれ育った環境が異なる若者に同じ仕事をさせ、国民という共通した帰属意識を育む機会にしようというのが狙いのようです。フランス社会が分断に苦しんでいます。イスラム系市民への偏見、経済的不平等、エリート対非エリート・・。
なるほど。

2月14日の日経新聞も、「徴兵制、欧州で復活の波」を伝えていました。東西冷戦が終わり、ヨーロッパ各国が徴兵制を廃止しました。それまで、続いていたのです。

イラク国会議員への復興の説明

今日2月14日は、JICA(国際協力機構)主催の、イラク知見共有セミナーで、大震災からの復興を、お話ししてきました。藤沢烈さんらと一緒にです。
お相手は、イラクの国会議員らです。イラクではISとの戦闘が収束し、これから300万人(国民の10%)と言われる国内避難民を帰還させることが、大きな課題になっています。イラクでも町が破壊され、その再建が必要なのです。

アラビア語への通訳なので、できる限り簡潔な語り口にしました。英語なら、どのように伝わっているかがわかるのですが、アラビア語では、全くわかりません。
主に写真を使い、何に力を入れたかを説明しました。インフラだけでなく、産業とコミュニティの再建が重要であること。政府と自治体だけではできず、企業やNPOの協力が重要であることなど。
参加者からは、がれき処理の方法、産業再生の手法などの質問のほか、「住民の政府への信頼がないので難しい」などの声がありました。

柳川範之・東大教授の独学勉強法

柳川範之・東大経済学部教授の『東大教授が教える独学勉強法』(2017年、草思社文庫)が参考になります。
先生は日本の公立中学卒業後、父親の海外転勤などで、以後、独学を続けました。大学も、慶應大学の通信制です。そして、東大の教授になられました。

この本は、勉強とは何かを教えてくれます。知識や情報を覚えることと、考えて判断することの二つがあると、冒頭で強調されています。納得です。
それなら、独学でも身につく。いえ、先生が指摘するように、覚えるだけなら、大勢で授業を受けるより一人で取り組んだ方が効率的です。
もっとも、一人で目標と時間割を決めて勉強することは、かなりの精神力が必要です。学校で強制されても、サボるのですから。よって、凡人には学校で強制されるか、家庭教師がついて強制されることが必要でしょう。

この本を読むと、独学だけでなく、授業で学ぶ際や、本を読む際に必要なことやコツも分かります。勉強によって身につけるのは、知識と考え方です。授業を受けていても、結局は本人が身につけないと、効果がありません。 馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ますことはできないのです。
すると、知識と考え方を得る「方法」を身につけることが重要です。その方法がわかれば、あとは自分で勉強できます。

もう一つ、私が学校で学んだことは、友人や先生との対人関係であり、社会での身の処し方です。これは、家庭でのしつけや、テレビや小説を読むことでも身につくでしょうが、学校での集団生活が便利です。特に、引きこもりの問題が指摘されている現代では、対人関係をつくる能力は重要です。
先生の場合も、全く独学というわけではありません。経済学の道に進む際には、伊藤元重・東大教授との出会いがあるのです。

シェアリングエコノミーで地域活性化

シェアリングエコノミーが、一つの流行になっています。「個人が保有している遊休資産の貸出を仲介するサービス。それもインターネットを介して行われるもの」というのが定義のようです。はやり言葉ですから、きっちりとした定義はありません。
これを活用して、地域活性化につなげようという動きがあります。
三井住友海上火災が、シェアリングエコノミー協会と、自治体向けに、先進的な取り組みを紹介するセミナーを開くそうです。
おしらせ プログラム

行政だけでなく、民間の知恵と力を活用して、地域を元気にしようとする試みです。
総務省でも、いろんな取り組みをしています。