友人から、1月31日の皆既月食の写真が送られてきました。「載せろ」という指示だと思います。Kくん、これで良いですか。
月別アーカイブ: 2018年2月
慶應義塾大学、地方自治論Ⅱ期末試験講評
82人の答案の採点をしました。全体について講評を書いておきます。
問1と問2は、大半の学生が、基本的なことを理解して答えていました。もっとも、「自治体の歳入の概要と特徴と地方税の概要を述べよ」という問に対し、(問に例示した)語句を羅列し、(問に例示した)分類をするだけの答案が多かったです。それだけでは、「概要と特徴」を答えていません。
問3は、機能については大半の学生が記述していましたが、果たしてきた成果について書いている学生は多くはありませんでした。
それらをしっかり書いている答案にはAをつけました。
地方税を述べる際に、所得税や法人税を上げている学生がいました。これらは、国税です。
「3割自治」を述べる際に、現在の税収が収入の3割だという答案が多かったですが、授業で取り上げたように現在は4割近くになっています。もちろん、これは自治体総額での割合です。自治体間でばらつきが大きいことを、しっかり書いていた学生もいます。
地方交付税の機能と成果を問う問題に、地方財政平衡交付金制度(地方交付税制度の前身)を書いている学生が数人いました。(試験に持ち込みを許した)私が授業で配付した資料にも出てこない、かなり専門的な話です。何か間違った参考書を見たのでしょうか。
日経新聞夕刊コラム第5回
日経新聞夕刊コラムの第5回「お詫びの訓練」が載りました。今回も私の経験談です。でも、この話題は、民間企業の方も、興味を持って読んでいただけるでしょう。
ここでは、私の「形」の失敗談を書きましたが、もちろん重要なのは、説明の中身です。
より詳しくは、連載「明るい公務員講座中級編」で解説しました。また、このホームページに書いたこともあります。
「お詫びの仕方・形も大切」「お詫びの仕方・中身が大切」「お詫びの仕方・付録」
学校で習うことや、職場の研修で教わることは、「理想像」が多いと思いませんか。ところが、現場では「きれいごと」ばかりではすみません。
例えば、クレーマーへの対応です。管理職になったら、出来の悪い部下の指導、メンタルに病んでいる職員の対応があります。学校の先生だったら、いじめへの対応、落ち着かない児童の指導、モンスターペアレンツへの対応です。
「良い管理職」「良い先生」の教育はされるのですが、このような困った場合への対応は、より重要だと思います。
砂原庸介教授、大佛次郎論壇賞受賞
昨日1月31日は、砂原庸介教授が大佛次郎論壇賞を受賞されたので、授賞式とパーティーに行ってきました。朝日賞と一緒の式です。
作家・僧侶の瀬戸内寂聴さん、トポロジーの理論物理学者の甲元真人さん、睡眠を司るオレキシンを発見した睡眠科学者の柳沢正史さん、100メートルで9秒98の日本新記録を出した桐生祥秀さん・・・。様々な分野の方がおられ、挨拶も面白かったです。
柳澤先生は、座右の銘を2つ紹介されました。その一つ「真実は仮説より奇なり」は、記事にも載っています。もう一つは、「良い問を見出すことは、問を解くことよりも難しい」です。納得しました。
違う分野の話を聞くのは、勉強になります。関西から政治学、行政学の先生方がたくさん来ておられました。ゆっくりと話したかったのですが、別件があったので途中退席しました。もったいなかったです。
「ところで、全勝さんと砂原教授とは、どんな関係ですか」と質問されます。このようないきさつです。
皆既月食
夕べ(1月31日の夜)、皆さんは、皆既月食をご覧になりましたか。曇りで駄目だろうと予想されていましたが、22時前に空を見ると、右上を少し残して陰っていました。それから頑張って、全てが隠れるまで見ることができました。ふだんは、布団の中にいる時間ですが。
今日2月1日は、21時頃から東京は雨が雪に変わりました。今日だったら、月食は見ることができませんでした。良かったですね。
去年の夏は、アメリカで皆既日食を見ることができました。いろいろ、見ることができます。