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官僚の責任

2017年3月14日   岡本全勝

3月10日の日経新聞特集は「緩む財政 元大蔵幹部の悔恨録」でした。
・・・赤字国債の大量発行が当たり前になってしまった日本の財政。敗戦直後のハイパーインフレの記憶は高度経済成長にかき消され、借金を膨らます失敗の歴史を繰り返してしまった。当時の大蔵省(現・財務省)幹部は何を考え、どう対応しようとしたのか。取材班は退官後に現役当時を振り返る内部資料「口述筆記」を情報公開請求で得た。大蔵幹部の「悔恨録」は未来への警句でもある・・・

詳しくは原文をお読みいただくとして。私は、「官僚の責任」を考え続けています。不祥事もありますが、政策の失敗です。政策の失敗は、国民に与える影響が大きいのです。もちろん、大きな政策の失敗は、大臣や内閣の責任です。しかし、それを支えた官僚の責任はどうなのか。また、責任の取り方はどうするべきかです。
振り返ると、水俣病などの公害を防げなかったことや被害拡大を止めることができなかったこと。近年では、血液製剤事件で厚生省薬務局が廃止になりました。BSE牛処理・牛肉偽装事件に関して、農水省畜産局が廃止されました。原発事故を防げなかったことで、経産省原子力安全・保安院が廃止されました。
責任の取り方は別としても、政策の失敗は検証するべき課題です。何をもって「失敗」とみるかも含めてです。

疲労の原因は脳

2017年3月14日   岡本全勝

3月9日の日経新聞夕刊くらし欄が、「脳の疲労 要注意」を特集していました。「運動すると筋肉中に増える乳酸が疲労の原因という説」は、否定されたのだそうです。
これに代わるのが「脳原因説」で、臓器の働きを調節し、体のバランスを維持する自律神経を酷使した結果が疲労だと考えられています。

私は、運動による疲労と、頭を動かすことによる疲労と、寝ていないことによる疲労の3つがあると思っていました。体を動かすと、特に激しく運動したり、長時間体を動かすと疲れますよね。
しかし、体を動かさなくても、じっと座って本を読んだり原稿を書いたりしていると、疲れます。お腹も減ります。脳を使うことは、エネルギーを使うとともに、疲労を蓄積します。人の相手をして、難しい話をしていても疲れますよね。体や筋肉はほとんど動かしていません。
もう一つが、起きていることです。何もせず、ぼーっとしていても、夜になったら疲れて寝てしまいます。

この「脳原因説」では、「自律神経系は活動時に活発になる交感神経と、夜間や安静時に活発になる副交感神経がセットになっている。運動時には体温や心拍の調整をするため交感神経が活発に働く。すると神経細胞内に活性酸素が大量に発生し細胞にダメージを与える。これが疲労の原因だという」のだそうです。

疲れをためない、疲労回復の対策は、睡眠です。仕事中なら、無理をせず、パソコンから離れて気分転換すること。夜なら、おいしい物を食べて、お風呂に入って寝ることです。

第一原発視察

2017年3月13日   岡本全勝

今日は、久しぶりに第一原発を視察しました。国会議員の勉強会に同行してです。私の役割は、バスの中で、復興の現状と課題を説明することです。初めて入る方もおられ、説明のしがいがありました。

第一原発敷地内は、どんどん変化しています。簡単に言うと、「平常の作業場」になっています。かつては防護服を着て、顔を覆う面体をつけて、苦しかったですが、今はほとんど普通の工場と同じです。ヘルメットとマスク、違うのは入退場時に放射線量検査を受けることです。もっとも、これも念のためで、飛行機に乗るより、受ける放射線量は少ないのです。

いまも、毎日6千人の作業員が働いています。廃炉作業は、まだまだ続きます。30年とか40年と想定されています。具体的な工程表を作ることができません。技術的に難しいのです。となれば、無理して急ぐことなく、着実に進める方が良いでしょう。40年と言うことは、人生で言うと2世代です。私が公務員になったのが39年前です。いかに時間がかかるかわかります。速度より、着実な作業を期待しましょう。無理して、二次災害を起こすことは困ります。

新著の反応5

2017年3月13日   岡本全勝

友人から連絡がありました。「朝日新聞の朝刊1面下に、本の宣伝が出てたで」と。今朝は福島県内のホテルに泊まっていて、見ていませんでした。ありがとう。

新著の反応の続きです。
・仕事は8割で良いのですか。常に完璧を目指すべきだと考えていました。
→8割で良いのです。あなたが目指している100点と、上司が考えている目標とがずれていることもあります。まずは8割を目指して、上司に報告しましょう。そこから、あと何を付け加えるかは、上司と相談しましょう。
・私の役所では、「なるべく議会質問が出ないようにする」ことが、上司の力量だとされています。
→困ったものですね。まずは、拙著を職場で回覧しましょう。一気には、あなたの役所の気風は変わらないでしょうから。時間をかけて、変えていきましょう。そして、あなたがその職に就いたら、変えてください。
私は、各課の仕事ぶりを評価する一つの方法として、「議会答弁の数」と「広報の数」で測ってみることがあると考えています。
すなわち、その課が1年間にどれだけ議会答弁をしたか、市長や部長の議会答弁案を書いたかです。内容も重要なのですが、とりあえず数で各課を比較するのです。広報は、どれだけ記者クラブに投げ込んだか、広報誌やマスコミに取り上げられたかの数です。
・全勝さんは、生まれながらの「仕事の段取りのプロ」と思っていましたが、いろんな経験を積んだのですね。
→そうですね。明るさは持って生まれたものですが。仕事の術、特に段取りの術は、経験を積むことで、身につけました。もっとも、学生時代から将来は何らかの指導者、特に官僚になろうと考え、勉強しました。そのための本はたくさん読みました。そして、仕事を仕切る機会に恵まれ、経験を積むことができました。
・読みやすかったです。文章が短くて、話を聞いているようでした。いつもの関西弁なら、もっと親しみが持てたのに。
→ははは、そうですね。別の人からは、「イラストではなく、全勝さんの写真を載せれば、もっと説得力があるのに」という指摘も受けました。

新著増し刷り

2017年3月12日   岡本全勝

新著『明るい公務員講座』の「売れ行きが好調なので、増し刷りをした」と、出版社から報告がありました。うれしいですね。
本文は初版と変わっていないのですが、帯が替わっています。「amazonランキング 公務員・官僚部門第1位 2017/2/21調べ」と入っています。引き続き、この分野では第1位のようです。

「たくさん買って、役場内に配りました」というお便りもあります。ありがとうございます。
新年度が始まります。また新しい職員が入ってきます。彼らが、この本を読んで、少しでも悩まないようになると、うれしいのですが。